スイカの名産地、熊本県からの夏の便り

スイカの名産地、熊本県からの夏の便り

諸国良品

2021/07/09

スイカの生産量、日本一の熊本県。一説では戦国時代から生産されていたといわれるほどの歴史を誇っています。その中心は植木町とその周辺地域。盆地特有の昼夜の寒暖差と、南国熊本の強い太陽の恵みが、美味しいスイカを生み出してきました。そんな土地でスイカを作って30年、今では親子でスイカ栽培に励むのが山鹿市の「とみおか農園」です。

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“スイカといえば植木、植木といえばスイカ”といわれるほど、熊本県内でもスイカの名産地として知られる植木町。とみおか農園のある山鹿市鹿央町は、そのすぐ隣町に位置し、スイカやメロン栽培に適した肥沃な土壌に恵まれています。水はおいしい水で有名な熊本県菊池市にある菊池渓谷より流れる菊池川より、大地のミネラルを含んだ水を引き灌水に使用。しかし、とみおか農園では極力灌水を控えて、甘みをぎゅっと蓄えたスイカ、メロンに仕立てています。

土づくりには魚粉ベースの有機肥料を用い、土中の養分を補給。さらに、とみおか農園の基本は一株一果採り。収量は少なくなりますが、その方が果実に養分が蓄えられるため、大きさも味の乗り方も一層増すんだそうです。

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そんな美味しいスイカ、メロンを食べて育ったせいか、とみおか農園には息子兄弟が加わり、弟が栽培面、兄が販売面を中心に盛り立てています。兄の涼太さんは、建築会社で設計士として働いていましたが、とみおか農園のスイカやメロンをより多くの方に知って頂きたいと、家業へ戻ることを決意。それまで市場を中心に他生産者のものと混ざっての販売スタイルから、とみおか農園の名前での直販を始めました。

同時に、どれだけ手間暇かけて育てているかを知ってもらうための情報発信もスタート。38°Cの高温多湿の空間で、週7勤務で休憩時間、福利厚生なしで働き続けるみつばちを、ブラック企 業で働く様子に 例えたり、「摘果とは 過酷なオーディション」と称して、 選考基準や選ばれなかった子たちに想いを 馳せたり...。対外的な視点 から綴る栽培日誌は、一般の人からも 共感されやすい内容で、またたく間にフォ ロワーも増えていっています。

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夏に食べる印象の強いスイカですが、熊本で一番おいしい季節は5~6月の‟初夏のスイカ”というのは、産地ならではの定説です。一方、真夏にかけて収穫される熊本県生まれの「黒武者」というスイカも登場。通常のスイカよりも種が1/3程なので、食べやすく注目の品種です。同 じく熊本県生まれのメロン「肥後グリーン」は糖度 が高く、甘くて柔らかいため病み付きになる味わい。熊本からの贈りものを是非 、ご賞味ください。

生産者紹介

  • tomioka

    生産者名 とみおか農園 詳細

    スイカの名産地、熊本県植木町に隣接する山鹿市鹿央町にて、親子二代で、一株一果に精魂込めてスイカとメロンを栽培しています。

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