諸国良品
楽しくてしょうがない発酵食品づくり
2021/08/13
豪雪地帯で知られる新潟県十日町市松代町。この地で発酵食品の開発に取り組んでいる若井さんは「好きなことをやっているだけ、面白くてしょうがいない」とまっすぐな言葉と笑顔で言い切っていました。測量業を生業とし兼業農家として米や大豆を生産していたが、人口減少していく中山間地域で何か地域の特性を活かすことができないか、そう思い立ち古民家を改修した民宿を始めた。
民宿は都市部からのお客様がほとんどで、農業体験や古民家での暮らしはとても新鮮だったと、毎年来られるお客様もでき今もその交流は続いている。その民宿で宿泊者に提供していたのが、自身が生産した米や大豆を使った味噌や納豆、どぶろくや甘酒だった。
もともとは自身の健康の為に始めた発酵食品作りだったが、宿泊者の方からあまりの美味しさに、是非販売してほしいと声をきっかけに本格的にスタートさせました。
甘酒は自家栽培のコシヒカリを使用。どぶろくと同じ麹を使用することで、旨みがさらに引き立ちます。麹の酵素は60度を超えると死滅してしまうため、10時間その温度を保ち保温。水で薄めない為、濃厚な味わいとなり米の旨みと甘みを最大限引き出した甘酒となります。
「発酵食品作りは夢中になれること。自分が作った商品が売れていくことが、本当にうれしい。今年は2年前に植えた山ぶどうが初めて収穫できる。今から何を作ろうかアイデアを巡らせて楽しんでいる」若井さんのチャレンジと飽くなき探求心は止まらない。