スタッフのいえ
おおらかに、家族の時間を重ねてきた部屋 | ポリプロピレン メイクボックス、脚付マットレス ほか

2026/01/23
今回は、ポリプロピレン メイクボックス や DIMANCHE SOFA をはじめ、「積みかさねる日々を大切にする」暮らしが印象に残る、中村さんを訪ねました。
集合住宅/四人暮らし

中村さん
IDÉE SHOP でキャリアを重ね、2026年2月から、無印良品 銀座 にて、インテリアアドバイザーとして勤務。四人暮らし。
隠さず、やわらげる。ポリプロピレン メイクボックス

中村さん家族が四人で暮らしているのは、大きな窓から日光が気持ち良く差し込む、ヴィンテージマンションの一室。
50平米ほどの空間は一切仕切りがなく、玄関から窓際まで、視界が気持ち良く開けていた。
最初の印象は広々としたワンルームだが、よくみるとインテリアの配置によって、ダイニング、リビング、寝室、子ども部屋など、場の役割はゆるやかに、でもきちんと分けられているのがわかる。




窓の下に設けられた木製の造作棚には、高さが違う二種類の ポリエチレン メイクボックス が収まっていた。
中に入っていたのは、主にお子さんのおもちゃ類。ものをしまう器としてメイクボックスを選んだ理由をたずねると、「子どもたちが、自分でお片づけできるようになったらいいなと思って」と中村さん。
「はじめは、お片づけ用に用意したんですが、気づいたら、おままごとにも使っていたりして。だから、きっと子どもにとってこのメイクボックスは、生活の一部だと思うんです。
まだ分類して整理することはできないけど、“しまう”はできるようになったかな。自由度も高いし、いろいろな役割を与えられる製品だから、子どもの成長に伴って、使いかたも少しずつ変わっていくのかもしれませんね」


中村さんが最初にメイクボックスの良さへ惹かれたのは、四年ほど前。
育児休暇の間に、部屋のしつらえへ目を向けるわずかな時間が生まれ、部屋に溢れた細々したものを整頓したいと思い至り、収納用品を探す中で、このメイクボックスを手に取った。
「すぐに片付けたくて、一気に12個くらい買って、大きな袋で持ち帰ったんです。主人もすっかり気に入って、とりあえずメイクボックス買っておいて! と、連絡がくるくらい。
細かいものを雑多に入れておけるから、あると安心なんですよね。いつでも買えて増やせるところも、好きなんです」






寝具に埋もれて、部屋になじむ。脚付マットレス

書架と反対の壁際には、大きなベッドが二台並んでいた。
そのうち一台は、お子さんの成長に伴い、二、三年前にサイズをあげ、シングルからダブルに買い替えた 脚付マットレス。
同じものを選んだ理由を聞くと、ヘッドボードやフレームのない、寝具だけが表に出る 脚付マットレス の見た目を、気に入っているのだそう。

寝具は、ベッドスローも含めて、全体をやさしい白にまとめていた。
その色えらびには、理由がある。
「主人が、無印良品の白がいい、と言っていて。真っ白は緊張しちゃうから、と……たしかに、汚したらどうしようとか、いろいろ考えてしまいますよね。
以前は、スタイリングを楽しみたくて、色つきのスローをかけていたこともありますが、今はシンプルが好み。だから、このリラックスできるオフホワイトが、ちょうど良いんです」



部屋のあちらこちらには、こまごまとした雑貨や文房具。
それらを見ながら、「あ、そういえばこれも無印良品」と、中村さん自身も思い出す。
ジョイントタップも、サーキュレーターも、アルバムも、文房具も、使っていることすら意識させられないくらい、暮らしの中へ溶け込んでいた。
「ちょっとした生活雑貨が必要になったとき、できるだけ考えたくないけど、でも見た感じを良くしたい。そんな気持ちから、無印良品に行くんです。
どれもとてもシンプルだけど、デザインが行き届いているように見えるし、そうそう壊れない。ながく使える安心感があります」






役割を変えて、家族とともに。木製 角型トレー

書架からひと続きになっている食器棚には、勤め先である IDÉE で購入したという器の数々が並んでいた。それらは、学生時代にデザインを学んだという中村さんが、好きという想いとともに自らの感性で選び抜き、手元に置いていきたいもの。
「器は、これでいい、では買えなくて」と中村さん。
その傍らで、食器や食料を収める造作の棚には やわらか ポリエチレンケース と ポリプロピレンのファイルボックス。そして手仕事で編まれた竹かごが、仲良く顔を並べていた。
どれもがおおらかに、手に取りやすく差し込まれていたさまは、かたちの妙も相まって、どこかリズミカルにも映る。

造作の棚へぴったりと収まった、やわらか ポリエチレンケース とファイルボックスの組み合わせ。
聞けば、ファイルボックスはもともと、ほかの場所で使っていたものだといい、それと組み合わせられる大きさの容れものを探していたところ、出会ったのが、やわらか ポリエチレンケース だったという。
うまく並んで、ぴったり収まった。
そうして当てはめてみれば、手に取りやすく、それでいてなんとも味わいのある光景が生まれていた。



「これ、好きなんです」と、おもむろに棚から取り出したのは、同じサイズが二枚揃えられていた、木製 角型トレー。
結婚した当初、ひとりずつのお膳にしようと買い求めたものだが、家族が増えたことで、配膳に使ったり、来客のあったときにお茶菓子を出す器として使ったりと、役割が変わっていった。
「このトレーは、デザインもとても気に入っています。買いやすい価格なのに、質も良く、ながく使えているのもうれしくて」




この部屋で暮らし、家族が増え、時を重ねていく中で変わっていったものは、木製トレーの役割だけではない。
シンク下のストッカーは列が増え、壁のフックはハンガーラックと重なり、玄関に置く靴や傘の数も増えて、それを収めるヴィンテージの家具もやってきた。
そしてなにより、部屋のところどころに飾られていた家族の写真と、お子さんの手による、たくさんの絵。




空間のあちらこちらには、ヴィンテージ家具や古道具、そしておじいさんの家にあったという古家具が溶け込んでいた。
それらはどれも、目的を持って迎え入れたものではなく、中村さんや旦那さまがデザインや質感に心惹かれ、一目惚れしたものだという。
「現代のインテリアや無機質なアイテムに古道具が加わると、その一角の空気に変化が生まれる感じがして、好きなんです。
古道具やヴィンテージは、まったく同じものは存在しない。心惹かれたら、その出会いを大切にしています」



暮らしの変遷に、寄りそう。DIMANCHE SOFA

中村さんがこの部屋へ住むようになり、十年ほどが経った。
もともとは旦那さまが事務所として使っていた部屋が、ふたりが暮らす空間になり、時を経て、家族が増えた。
くつろぎの空間に置かれた DIMANCHE SOFAは、ふたりの結婚以来、家族と暮らしの変遷をずっと見守ってきた家具のひとつだ。

「結婚を機に、当時発売したばかりだったこのソファを迎え入れました。もともとは、ダイニングとの仕切りとして今に近い配置をしていましたが、子どもがハイハイする時期には空間を広くとりたくて、本棚へ沿うように置いていた時期もあるんです」
よく見れば、座面下の木材には、お子さんが黒いペンで描いた線やピンクのペンキが跳ねた跡。それでも、「無垢材だから、やすっちゃえばいいかなって」と中村さんは軽やかだった。

DIMANCHE SOFA へ腰かけて眺める窓には、コロナ禍にお子さんが描いたというらくがきが、そのまま残されていた。
そして、ふと視線を部屋の奥へ送れば、色あせた大きな紙に描かれた、おおらかな絵。
部屋のあちらこちらに、愛おしい成長の証や感性が、家族の記録として、残されている。



子どもたちが残した記録のほかにも、この部屋で積み重ねてきた時間を教えてくれるものが、本棚の片隅にあった。
それは、建築家の旦那さまが仕事で使ってきたという、何十冊ものノート。
どれもがほぼ同じ型の、無印良品のリングノート。
一冊一冊、表紙にもページにも何度もめくってきたであろう痕跡が残り、それゆえのやわらかさとあたたかみを纏っていた。






家族それぞれの生きた証が、この大きなワンルームのあちこちで、おおらかに積みあがっていく。
そのひとつひとつを手に取り、飾り、片づけ、しまい続けてきたこの部屋は、家族の時間そのものだ。
消せなかった、という窓のらくがき越しに映る銀杏の黄色が、どこまでも眩しい。
秋の陽射しを受け、いまや暮らしの一部になった DIMANCHE SOFA へ身を預けながら、ふと中村さんが話した。
「私も主人も、インテリアが整然と置かれているような部屋が、あんまり好きではなくて。
もっとものを減らしたいとは思うのですが、どこかに生活感のあるほうが、心地良いんです」

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