マットレスやソファ、冷蔵庫などの大型家具・家電を購入する際、見落としがちなのが「搬入経路」。スムーズに搬入してすぐに使えるようご準備を。エレベーターや部屋の入口など、チェックするべきポイントを無印良品のインテリアアドバイザーがご案内します。(取材・文/草野舞友)
【お話を聞いた人】
無印良品 グランフロント大阪 インテリアアドバイザー藤本慶子さん
インテリアアドバイザーとして、年間300人以上の収納相談や家具選びなどのご相談をうけている。訪問相談や、快適な空間づくりのための提案セミナーも実施。
https://www.instagram.com/muji_grandfront_osaka/
「梱包サイズ」で確認する
搬入経路ポイント
サイズが大きい家具や家電を購入する際は、必ず部屋までの搬入経路をチェックしましょう。シミュレーションする際は、商品のサイズではなく「梱包サイズ」で幅、奥行、高さの確認を。
梱包サイズを入力すると、搬入時に必要なスペースが自動で表示されるWEBサービスもあるので活用するとよいでしょう。
▶搬入スペースシミュレーター
チェックポイント1
エレベーターにのせられるか
マンション・アパート・オフィスへの搬入の場合、まずはエレベーターのサイズがチェックポイントです。エレベーターの①入口の幅、②高さ、③内部の広さ(奥行)が、商品の梱包サイズよりも大きい必要があります。
チェックポイント2
階段で搬入できるか
エレベーターがない場合やエレベーターでの搬入が難しい場合は、階段を使用します(5階まで)。手すりから壁までの距離が、商品の梱包サイズよりも広くないと通れません。また、折り返しのある階段の場合は、踊り場の奥行と天井の高さに十分なスペースが必要です。手すりや、照明などの出っ張りも確認しましょう。螺旋階段の場合は、階段幅が家具梱包サイズの1番長い部分以上あればOK。直線階段であれば、基本的に搬入可能です。室内の階段も同様で、家具や照明に当たらないかも確認してください。
チェックポイント3
玄関・室内の通路・ドアを通れるか
ドアノブによって入り口幅が狭くなることがあるので、ドアを開いた状態で梱包サイズが入るかを確認します。廊下から90度に曲がって搬入する必要がある場合、商品を回転させて搬入するケースも。玄関と廊下の奥行や曲がり角の対角線、ドアの高さが十分ないと、搬入できない場合があります。また、家具を設置部屋に運んだら開梱作業をするスペースも〔一般的な目安は200✕200㎝(二畳)〕必要です。
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