暮らしのQ&A
うっかり日焼けに。しみ、しわ、たるみを防ぐ“正しい”アフターケア

2026/07/20
美容皮膚科医。東京大学大学院医学研究科卒。銀座よしえクリニック・総院長。2003年に開業し、現在は都内を中心に8院を展開。特にエイジング治療は、年間数万人の実績がある。
日焼けで起きる肌トラブルとは?
——紫外線を浴びると、肌ではどんなことが起きるのでしょうか?
廣瀬嘉恵先生(以下、廣瀬) 表皮の細胞がダメージを受け、炎症反応が始まります。紫外線には「UVA」と「UVB」の2種類がありますが、赤み・ほてり・ヒリつきといった症状を引き起こすのが「UVB」。DNAを直接傷つける力が強く、症状が起きた場合は細胞が傷ついたサインともいえます。
一方で、肌の奥の真皮まで届く「UVA」は、コラーゲンやエラスチン※を壊す酵素を活性化させる作用があり、これがしわやたるみといった“光老化”の要因になるのです。
ほかにもメラニンが過剰生成されることでしみやくすみができたり、バリア機能が低下することで乾燥したりと、紫外線は肌トラブルの元凶です。日焼け止めをしっかり塗ることはもちろん、日傘や帽子なども併用し、日頃から日焼け対策をきちんとしましょう。
※エラスチン:肌のハリや弾力をつくるタンパク質
紫外線を浴びてしまった日は、「しっかり保湿」がポイント
——うっかり長時間紫外線を浴びてしまったという日は、どんなケアをしたらいいでしょうか?
廣瀬 仮に症状が出ていなくても、炎症が起きている場合があります。肌の水分が抜けやすい状態なので、たっぷり水分を補給することがポイントです。
その際、抗炎症作用があることで知られているトラネキサム酸やグリチルリチン酸2K、ナイアシンアミドが入っているものを選ぶと◎。ヒアルロン酸、セラミドといった保湿成分や、アロエベラ葉エキスなどを配合したものは有用です。
家で手軽に、短時間で集中的に水分補給ができる「シートマスク」を活用するのもおすすめ。

ただし長時間の使用はかえって乾燥の原因になるので、パッケージに記載された使用時間を必ず守り、最後に乳液やクリームでしっかりフタをしましょう。美容液や乳液、クリームなども、保湿効果が高いものを選ぶと良いです。
肌が赤い、ヒリヒリする日焼けのレスキューケア
——赤みやほてりがある、ヒリヒリ痛い、皮がむける、水疱ができるといった症状がでている場合は?
廣瀬 すぐにできる応急処置は「冷やす」こと。水で濡らしたタオルや、タオルでくるんだ保冷剤を軽く当てるなどします。
皮膚科で炎症を鎮める薬や保湿剤を処方してもらえるので、なるべく早めに受診しましょう。肌の状態が回復するまでは、刺激になりうるスキンケアアイテムの使用やメイクはお休みして。
洗顔はぬるま湯でさっと洗い、刺激が少ない保湿剤を塗る程度に留めます。日焼け対策は肌に直接塗るものより、日傘や帽子、UVカット効果のある衣類などを活用しましょう。
紫外線ダメージは蓄積されます。今すぐ症状が現れなくても、それが3年後、4年後になってしみやしわ、たるみとして現れることも……。肌の回復は人それぞれですが、しっかりと保湿ケアをすることで、数年後の肌に大きな差が出てきますよ。
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