こんにちは、アピタ阿久比です。
「あぐいめぐり」と題しまして、無印良品アピタ阿久比店がある阿久比町をスタッフが巡る様子を不定期で配信します。
今回のあぐいめぐりでは、れんげちゃん研究会を訪ねます。
古くからお米の町として知られる阿久比町。阿久比米 れんげちゃんについてお話を聞きます。
れんげちゃん研究会は、必要以上の化学肥料の使用に疑問を持ち、安心安全なお米を届けたい!という思いから平成元年に発足されました。
現在は、阿久比町の農家15組が在籍しています。
「れんげ農法」を研究し、日々、「技術力の確立」をめざしています。
「れんげ農法」とは、秋に田んぼにれんげの種を蒔き、春にすき込む農法。
れんげは、空気中の窒素を取り込むことができるため、そのれんげを田んぼにすき込むことで、化学肥料を一切使うことなく鶏糞などの有機肥料を使用しています。
農薬の使用も通常の半分以下を実現。
手間もかかり、収穫量も減ってしまうんだそうです。
このようなことから昔ながらの「れんげ農法」は、時代の流れとともに衰退していきました。
手間のかかる「れんげ農法」を続けることにお客様へ安心安全なお米を届けたいという思いがうかがえます。
(お米の貯蔵庫。大きくひんやりした貯蔵庫に天井まで積みあがっていました。)
現在、れんげちゃんの品種は、
・こしひかり
・ミルキークイーン
・ひとめぼれ
・ゆめまつり
・愛知のかおり
の5種類。
窒素の含有量によって、稲が倒れてしまうため、品種によってれんげを田んぼにすき込むタイミングが違うそうです。
そして、無農薬米ブラックという商品もあります。
無農薬米ブラックは、農薬を使用せず、米ぬかを蒔き、ガスを発生させて雑草を手でぬいていくためかなりの手間を要します。
(籾摺り機。乾燥させて籾をとる機械。)
れんげちゃん研究会では、栽培に関する細かなルールを定め、定期的に全員ですべての田んぼを回り意見を出し合うほ場巡回を実施。
研究会すべてのほ場で50ヘクタール(東京ドーム約10個分)もあるので、それを全員で見て回るとは力が入ってます。
県外から先生を招き勉強会を開き、ほ場や毎年の気候によって環境が違うため、安定した品質を届けるにはまだまだ勉強が必要だとおっしゃっていました。
自然が相手ですから、「技術の確立」というのはかなり難しい課題であり、そこを追求していくことが農業なのかなと感じました。
また、農業にはたくさんの可能性があると楽しそうにおっしゃっていたのが印象的でした。
春になると田んぼ一面がれんげのピンク色が広がります。
古き良き田園の風景でなつかしく思う方もいらっしゃるかもしれません。
これから子どもたちの原風景となっていくかもしれません。
れんげでよく肥えた田から生まれた「れんげちゃん」は甘味が強く香りも豊かです。
このような取り組みと思いをぜひ広く知ってもらい、みなさんにもおいしい阿久比米 れんげちゃんを召し上がっていただきたいです。
また「あぐめぐり」でお会いしましょう。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
無印良品 アピタ阿久比