IDÉE GALLERYでは6月24日(金)より、アーティスト・高山夏希さんの個展“black view”を開催中です。アクリル絵の具を注射器で絞り出して制作されている高山さんは、ご自身の実体験を基にして、ご覧になる方なりの居場所を見つけられることをテーマとした作品を発表されています。
今展ではIDÉE TOKYOのテーマカラーのひとつでもある黒という色に焦点を当てて、高山さんご自身の実体験を基とした作品群を展示いただいています。「鑑賞者がその人なりの居場所を見つけられること」をテーマとしている高山さんが創り出した黒の世界。そこには、いったいどのような景色が見えてくるのでしょうか。
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IDÉE TOKYO
@ideetokyo
高山夏希さん
@natsuki_takayama
作品:WATER_MIRROR_18
いくつもの層が重なった奥行きのある作品はWATER MIRROR(水鏡)と名付けられています。静かな水面は鏡のようにもなるところから、水鏡には“物事をよく観察して偽りのない心を見抜く事”という意味もあります。
人々の心境や生活スタイルが変化のときを迎えた2020年春。暮らしを見つめ直した方も多いかと思います。穏やかに揺れ動く水面を見つめるときと同じように、作品を見つめることで、これまで気がつかなかったことに気がつくきっかけになるかもしれません。
作品:BLACK VIEW_04
幾層も色を重ねたあとにカッターや彫刻刀で削り、独特の質感が特徴的な作品です。日没を迎えたあとの暗い海の中に、光が反射した幻想的な風景を表しているようにも見えます。
サンゴ礁や海藻、貝などを思わせるものや、地層から出た化石、波打ちで反射した光る微生物にも見えてくるようです。
作品:BLACK VIEW_02
注射器から絞り出された絵具が織りなす絡まり合った色や立体的なテクスチャーだけでなく、光に反射した泡玉に出てくる虹の様な色合いが黒を基調としたキャンバスの上に積み重ねっています。暗い森の中を漂わせる色合いの中で「目に見えない物」を確かな気配として感じられそうです。
高山さんにインタビューをさせていただきました。以下よりお読みいただけます。
第1章 作品のテーマ
第2章 現在のように制作するようになっていったきっかけ
第3章 アーティストとして活動するうえで大切にしていること
<お店への行き方>
○場所
東京都千代田区丸の内1-9-1
JR東日本東京駅改札内
グランスタ東京 B1F スクエアゼロエリア 48番
①丸の内地下中央口から
改札入場後、銀の鈴待ち合わせ場所方面に直進。左手のはせがわ酒店を越えたら左折して直進。ピエール・エルメ隣。
②グランスタ地下北口から
八重洲・丸の内連結通路途中のグランスタ地下北口から入場し直進。右手のガトーフェスタ・ハラダをこえて左手。
