孟宗竹でつくる乾燥たけのこ

孟宗竹でつくる乾燥たけのこ

諸国良品

2022/06/10

高知県南国市にある白木谷。かつてはたけのこの産地として有名でした。少子高齢化による生産活動の衰退、放置された竹林が荒廃化が進むなかで、この現状をなんとかしようと地元の有志が集い、立ち上がった白木谷ゆめファクトリー。故郷の景色、味を守り未来へつなぐため平成23年の発足から現在に至るまで、まさに「谷の里の守りびと」の名にふさわしく、竹林の整備や乾燥たけのこの生産・販売活動などの活動をされている方々を応援するために7年前から無印良品とも関わりがございます。

竹林の整備とともに行われているのが乾燥たけのこの生産活動。乾燥たけのこは日本で最も大きい竹とも言われる孟宗竹(もうそうだけ)からつくられます。たけのこといえば地中に埋まっているのを掘り起こすイメージがありますが、乾燥たけのこに使うのは少し成長したもの。4月下旬から5月中旬にかけて収穫されます。

収穫したたけのこは、皮を剥いで節と節の間の柔らかい部分を切り、メンマのようにスライスします。たけのこは少し曲がっているので、機械でのスライスは非常に難しくほとんどが手作業。大量のたけのこををスライスするのは根気のいる作業です。

スライスしたたけのこは1時間かけてボイルし、一晩、天然水にさらします。そのあとは乾燥機で約20時間かけて乾燥させます。乾燥させることで歯ごたえのあるコリっとした食感が残り、たけのこ本来の風味がより増します。また、長期保存もできるので、色んな料理に使うこともできるのだ。地元のおばあちゃんにいろんな料理を教えていただきました。

できあがった乾燥たけのこはなんと収穫したときの重さと比べてわずか5%しかとれません。収穫から加工まで、ほとんどが手作業でつくられている乾燥たけのこ。白木谷ゆめファクトリーの想いが皆さまに届くことを楽しみにしています。

生産者紹介

  • 白木谷ゆめファクトリー

    白木谷ゆめファクトリー 詳細

    かつて、たけのこの産地として有名だった高知県南国市の白木谷。少子高齢化に伴い生産活動が衰退、放置された竹林が荒れていくなか、この現状をなんとかしようと地元の有志が集い白木谷ゆめクラブを発足。平成29年には共同加工場が整備されたことを機に白木谷ゆめファクトリーに改名しました。平成23年の発足から現在に至るまで、「谷の里の守りびと」として乾燥たけのこの生産・販売や竹林の整備活動などなどを行っています。

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