400年の歴史ある『あら川の桃』 紀の川の魅力をたくさんの人に伝えたい

400年の歴史ある『あら川の桃』 紀の川の魅力をたくさんの人に伝えたい

諸国良品

2023/06/01

400年もの歴史をもつ、伝統産業『あら川の桃』。そして紀の川の魅力をたくさんの人に伝えたい。と掲げた旗のもと集まった、八旗農園の皆さんと日本果汁、無印良品が一緒につくったふるさとの味。
あら川の桃の種や皮をつかって香り豊かで味わい深くとろっとしたシロップに仕上げました。

日本有数の桃の産地であり、西日本最大の産地とも言われている紀の川市。春には畑一帯に桃の花が咲き甘い桃の匂いが香る、その様子は桃源郷とも呼ばれています。

なかでも有名なのが『あら川の桃』。紀の川市桃山町で採れた桃にのみ、この名前が付きます。あら川というのは桃の生産が始まった1782年、当時の安楽川(あらかわ)村という地名に由来しているのだとか。時が経つにつれて桃の生産が盛んになり、安楽川から桃山へと地名が変わったのだそうです。

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今回訪れた畑には約60本の木が植わっていて、約2万個の桃がなるのだそうです。これらの収穫は全て手作業。ハサミや機械を使わない理由は、少しでも品質の良いおいしい桃を届けるためです。

ほぞが重要。ほぞとはりんごや梨にも見受けられる、へたのような部分のこと。これが付いていることも、桃の品質を判断する基準のひとつなのだそうです。12月初めから2月下旬までは枝の剪定、3月上旬からは摘蕾(てきらい)をします。エネルギーの浪費を防ぎ、より良質な桃をつくることに繫がるのです。

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収穫された桃の95%はそのまま青果として、残りの5%は近隣の農家さんの規格外品の桃と一緒に、果汁100%ジュースやピューレなどの加工品へと生まれ変わります。「昔は規格外のものは水路に捨てられることも多かったんです。見た目が少し劣るだけで味がダメなわけではない、捨てらている時代が長くありました。

数年ほど前から続いている桃の加工品づくり。繊維が多い残りかすの部分はシーズンで約12トンもの量になります。「肥料や加工品として活用できないかと思っているけど、難しくてね」とつぶやく高平さんに「どうにか活用したい。どんなことならできるやろ」と一緒に考え辿り着いた答えがここに誕生したのです。

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生産者紹介

  • 八旗農園 高平 昌英

    生産者名 八旗農園 高平 昌英 詳細

    八旗農園のはじまりは意外なものでした。八旗農園を立ち上げたのは、高平さんをはじめとした3人の農家さん。実は3人とも新規就農といって、元々は全く別の仕事をされていました。あら川の桃の伝統産業をたくさんの人に知ってもらいたい、そんな想いから八旗農園が生まれました。

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