合鴨農法とは稲を栽培する際に、除草剤・殺虫剤といった農薬を使用する代わりに、水田に合鴨を放して、雑草や害虫を食べてもらう減農薬もしくは無農薬栽培のこと。すぐ近くの山に湧く菊池川水系のきれいな水と太陽の恵み、合鴨の力、様々なことが重なり、甘みと旨みが凝縮した日向の香りのするお米が出来上がります。
そして、稲の成長とともにスクスク成長した合鴨は、最後は加工肉として出荷されます。「立派に働いてくれた鴨たちに感謝し命をいただくことは、合鴨農法で米作りをする私たちの使命。田んぼ1枚で畜産と稲作ができ、主食(米)と主菜(肉)の両方を育てることができる合鴨農法は魅力的な農法だと信じています」そう生産者は話します。
また、あいがもん倶楽部では、「都心と里山のパートナーシップを手掛けていきたい」と里山でのワークショップも実施。「都心には人がいます。里山にはその人の心と体を育んだり、癒やしてくれたりするものがたくさんあります。農業体験や食育活動などを通して、人々と地域のつながり、自然との共存などに繋げていけたら」と語ります。
「シンプルに、丁寧な暮らし」がコンセプトの、あいがもん倶楽部。地元に戻って農業を始めた生産者の市原夫妻は「365日の暮らしの中で『食』はとても大切。食べたものが体と心の栄養となり、生きる活力になります。農業を通してみなさんに笑顔を届けられるように」と、日々活動しています。