館山市の神戸地区、人里離れた圃場にて有機農園を営むのは「ゆうゆう農園」西木裕次郎さん。神戸地区は、6kmに及ぶ長い砂浜で知られる平砂浦海岸に隣接した地域で、砂地の土壌が農作物に影響を与えています。
砂地の土壌に特徴的なことは、雨などで肥料分が地下にぬけやすいことです。肥料分が定着しないことから、土が作物自身の力を引き出し、特に作物の甘みが増すと言われています。
また、作物は根からミネラルと水さえ供給されれば、光合成によって体に必要な全ての有機物質を合成することができるため、神戸地区の海岸由来の砂地は、元気な作物を育みます。
そして西木さんの農法は、微生物によって土を耕す有機農法。肥料は抜けやすいことに加え、ミネラルと微生物によって作物が育ちやすい環境が作られることが、西木さんのサツマイモの甘みの秘訣なのです。
1か月以上じっくりと置いて追熟させたサツマイモは、蒸かしてカットし、天日干しすることでさらに甘みを増していきます。今回は安納芋(写真右)と紅ハルカ(写真左)のセット。それぞれの色味もお楽しみください。
天日干しによる干し芋は、3月に入り温かくなると干し加減が弱くなり生産が終了となります。期間が短いため、ご希望の方はお早めのご注文をお願い致します。