そんな「無茶々園」の柑橘を旬の時期に丸ごと絞った、果汁100%のジュースがリニューアルしました。甘みや酸味、ほろ苦さに豊かな香り。果実の旬をそのまま感じられる風味の濃いジュースをお楽しみいただけます。
また、「農地を持っていないけれど百姓としてやっていきたい!」そんな志をもった若者たちで構成されている「無茶々園」の新規農業者育成組織「ファーマーズユニオン天歩塾」では、生鮮で出荷できない不ぞろいなものや傷物の野菜を使って乾物を作っています。
宇和海に面し、さえぎるものがない明浜町の丘陵地には、陽が沈むまで太陽の光が注ぎ込みます。そして、海からこんもりと隆起した山に囲まれているため、ミネラルをたっぷり含んだ潮風が吹き込みます。
「原始の工場」のような環境で作られる乾物は、いわば昔ながらのレトルト食品。野菜を買っても余らせがちな一人暮らしの人たちにとっても、必要な分だけ湯がいたり、スープや麺に入れたりして気軽に食べることができ、大変便利です。
「ここの気候風土、人々の距離感が心地よい」と話すのは、天歩塾リーダーで乾物の生みの親である村上尚樹さん。「田舎が成り立っていくためには仲間が必要」と語りますが、乾物づくりのアイデアによって、新たな雇用も生まれています。