海に面して砂地の多い館山市では、トウモロコシが水や栄養を吸収しようしっかり根をはり、ちょうど給水制限をかけられたフルーツが甘くなるように、自然の甘味が凝縮されます。
またイネ科であるトウモロコシには日照時間が重要です。館山市における初夏~夏の平均日照時間は全国トップレベルのため、目一杯光合成をしたトウモロコシ味来は、甘味だけでなく栄養もたっぷり含んでいます。
そして、6~7月という栽培期間。館山市では昼夜の温度差が7月の中旬にピークを迎えます。これに合わせて栽培をすることで作物自体がもつ力を引きだすと共に、虫が出にくく無駄な農薬を使わずに済むのです。
トウモロコシ味来は、発芽率が悪く、少しでも作付けが遅れるとうまく生育できないなどの栽培の難しさがあり、生産者にはあまり好まれない傾向があります。
それでも館山市の生産者が味来にチャレンジするのは、他のスイートコーンにはない、トータルしたバランスでの「味来」の感動を一人でも多くの人に味わってもらいたい。その思いがあるから。
作物のもつ味と栄養を育む館山で、持続性の高い農業生産を行う「エコファーマー」に千葉県が認定した農家が作るトウモロコシ味来を、ぜひ一度味わってみて下さい。