かねたけ畠山商店は、そんな気仙沼市で古くからカツオ・サンマの水産加工を手掛ける老舗。昭和23年の創業以来、新鮮な原料を使ったものづくりを心掛けています。
写真はカツオ節を作るときに使う燻製用のせいろ。上下を入替えながら、2~3ヶ月かけて燻すことで、煙を均等に行き渡らせます。被災を免れたこれらの道具は、先代から受け継がれてきたものです。
サンマは夏から秋の盛漁期に買付けし、冬に一枚一枚包丁で丁寧に開き、乾燥した気候でじっくり乾燥させます。程よい塩味で仕上げた一夜干し、ごま香る甘じょっぱいみりん干し、どちらも自慢の商品です。
かねたけ畠山商店の畠山孝志社長は、「売上はまだ震災前の水準まで戻っていないが、お客様が待っている限り商品をつくり続ける」、と今日も商品づくりへと真摯に取組んでいます。