老舗酒蔵が造る、米こうじ100%のあま酒

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諸国良品

2019/07/19

瀬戸内海を望む倉敷市児島にある、十八盛酒造。育てるのも仕込むのも難しいとされている酒造好適米「雄町米(おまちまい)」でどこにもない幻のお酒を造るため、日々奮闘しています。「koji100 」は、8代目杜氏の石合敬三さんが、酒造りをする中で「米こうじの美味しさ」をストレートにお客様に伝えたいとの思いから開発。米こうじのみ(100%)を使った、栗をすりおろしたような香りとすっきりとしたこうじの天然の甘味が新鮮な甘酒です。

米こうじはそのまま食べても美味しく、栄養素もたくさん含まれています。しかし、米こうじそのものは日持ちがしないため、米こうじのみを使った甘酒を商品化するには大変な苦労がありました。

開発当初、全国的に見てもこうじ100%の甘酒は希少でした。酒粕と砂糖を使ったものや、蒸した米に米こうじを混ぜて造るものが多く、岡山県下では初の試みでした。

商品化した今でも、米こうじ100%にこだわる甘酒の製造には手間暇がかかり、細心の管理が必要です。太陽の恵みたっぷりに受けた上質な岡山県産の米だけを使い、雑味を残さぬよう、きめ細かく精米するなど、ものづくりに対して妥協は一切しません。

杜氏の石合さんは「自分が美味しいお酒や甘酒が好きだから、どこにも負けない一番のものを自分の手で造り皆様に味わっていただきたい」と語ります。そして、常にチャレンジ精神を持ちながら、米こうじの甘さを最大限に引き出す研究は今も続いています。

ちなみに、甘酒にはビタミン・アミノ酸・ブドウ糖など点滴にも匹敵するほどの栄養が含まれています。米こうじ100%のすっきりとした味は、苺、グレープフルーツ、トマトなどの果物や野菜とも相性が良く、十八盛酒造では飲み方の提案にも力を入れています。

生産者紹介

  • 供給者画像:生産者名 十八盛酒造株式会社

    生産者名 十八盛酒造株式会社 詳細

    1785年創業より瀬戸内の文化とともに歩んできた十八盛酒造。今でもその伝統と歴史を背負い、こうじ造りなどを機械化するのではなく、必ず「人の手で造る」というこだわりを持っています。こうじの温度、肌触り、香りなどに五感を研ぎ澄まし、丁寧かつ静かな情熱を持ちながら、誠実に酒造りをしています。今では全国の酒屋や飲食店へと卸しが広がり、ファンが増え続けています。