南国を代表する果物パッションフルーツをですが、生食で味わう習慣が日本に定着しはじめたのはここ最近。紫色の果実を半分に切って、常夏の香り漂う鮮やかな橙黄色の果肉を種ごとスプーンで楽しみます。
甘みと独特の酸味があるためヨーグルトやアイスクリームなどと相性がよく、果肉をゼリーやシャーベットにして食べる方法もあります。日が経つにつれて果皮に皺がよるほど酸味がなくなり甘さが際立ちます。
鈴木さんがパッションフルーツを作るきっかけとなったのは、父島の友人から送られてきた一本の苗木。気軽な気持ちで育てると良く成長し、館山の気候や土質が合っていることを確認するも酸味の強さを感じました。
そこで本格的に栽培を始めると、昭和30年から続くいちごの栽培技術を駆使して土作りに励みます。目標としたのは甘み成分の向上。改良を重ねた鈴木さんの産品は専門機関の調査で高糖度を記録しました。
決め手となるのは南房総近海で獲れる魚を利用した有機質肥料です。魚粕は作物の味を良くする効果がありますが、海に近い環境を利用して何通りも土作りに取り組んだ結果、作物に合うバランスを導き出しました。
南房総の温暖な気候と果実に適した土、そして海のミネラルによって育まれた独特のパッションフルーツ。出荷にかかるシール貼りやネット作業、大きさを選別する手間を省き、お買い求めやすい価格にてご提供します。