江戸時代に宮崎市で発見された日向夏は、ゆずが突然変異して生まれたといわれています。かつては店先に並ぶことで夏の到来を想起させたため、「日向夏ミカン」と呼ばれていましたが、ハウス栽培されるようになってからは春先には出始めるようになり、今日では「日向夏」として親しまれるようになりました。
中嶋さんと住吉さんの2人で始めたことから、お互いの頭文字をとって名付けた「NSファーム」。鉢植えマンゴー生産者として、その他に日向夏、完熟きんかんなど、宮崎を代表する果物の栽培管理をしています。
NSファームでは、自家製の有機肥料を与え、水やりは極限まで少なくし、可能な限り農薬の使用も抑えています。日向夏は表皮の保護と柔らかさを保つために、1個1個袋をかけて育てています。樹木は、朝日を浴びるように粘土質の斜面に植えることで、ビンタミンとミネラルが豊富な日向夏が育つといいます。
リンゴのように黄色の外皮を薄く剥いて、白の内皮を付けたまま食べるのが、この日向夏の特徴。昔はスライスした日向夏に砂糖をかけて食べたり、地元ではなんとお醤油に付けて食べることも。今では甘さも増し柑橘系の代表的な果物になりました。宮崎の旬の味を是非、ご堪能ください。