「おいしい」って何だろう? 成田農園 不揃いりんご

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諸国良品

2021/12/10

成田農園は日本有数のりんごの産地として知られる青森県弘前市で、昭和初期から90年続く歴史あるりんご農園です。
4代目の生産者である成田英謙さんは味と品質を大切にリンゴ栽培に取り組んでおり、無印良品のモノづくりの考え方に共感いただき、不揃いりんごの取り組みは2019年にスタートしてから今年で3年目を迎えます。

不揃いりんごの取り組みは、農業人口の減少や生産者の高齢化が進む日本国内の実態を鑑み、生産者とアイデアを出し合いながら、今まで当たり前としていた作業にも目を向け、削減できる作業は限りなく省くことを進めています。

結果、生産工程から以下3つの工程を省きました。
①赤い色をつけるための作業
・反射シートの使用や、日光が当たるように果実を回転させる”つるまわし”
②外観で選別する作業
・キズやシミ、色ムラの有無を選別する作業
③サイズを細かく分ける作業

不揃いりんごの1年目の取り組みは、一般の規格から外れるりんごを販売することから始まりました。続く2年目は、生産工程を見直し、「赤い色をつける」「外観で選別する」「サイズを細かく分ける」といった削減可能な3つの作業を省く段階に発展しています。

そして3年目となる今年は、生産工程をもう一度見直し、葉の剪定作業を取り入れることにより、りんごに日が当たるよう工夫しました。
このように削減できる作業を省くだけでなく、必要な作業は残す、取り入れるなど、常に改善を図っていきます。

「良いりんごは赤くて大きくて無傷のもの」という思い込みが、味に変わりがなくても見た目で規格外になってしまいます。
食品ロスの削減にもつなげるため、無印良品は”おいしい”の基準を変えていきます。

無印良品では全国126店舗でも「不揃いりんご」を発売します。
見た目は不揃いですが、いずれもおいしさは変わりませんので、ぜひお試しください。