いつものもしも
湯せん調理ができるポリエチレン袋で、簡単防災レシピ

2026/08/30
(取材・文/草野舞友 写真/林ひろし)
料理研究家、ラク家事アドバイザー。身近な食材で手軽にできる料理が人気で、テレビ出演も多数。活動は料理だけにとどまらず、冷蔵庫収納&食品保存のスペシャリストや食品ロス削減アドバイザー、防災士としても活躍。『ムダなく使いきれる! 冷蔵庫収納術』(COSMIC MOOK)、『もしもに備える! おうち備蓄と防災のアイデア帖』(パイインターナショナル)など、著書は80冊を超える。
災害時の調理は、「素早く・最小限の資源で・ごみを少なく」が鉄則

水道・ガス・電気が使えない状況では、長時間の調理や複雑な工程は困難です。
「カセットコンロとガスボンベを使用する調理は、なるべく加熱時間を短時間にし、使用する水は最小限にすることが重要です。あとは洗い物をなるべく出さない、ごみを最小限にする工夫も考えるとよいですね」と島本美由紀さん。
その条件を満たすのが「湯せん調理」で、その際に活躍するのが『湯せん調理ができるポリエチレン袋』なのだと言います。
「少量の水を鍋に入れて袋ごと温めればよいので、すぐにできて衛生的。直接食材が触れないので鍋を洗う必要もなく、調理した袋ごと皿の上にのせれば洗い物が最小限ですむというメリットもあるんです」
湯せん調理ができるポリエチレン袋 でできる、いろいろなこと

湯せん調理以外に、材料を混ぜる、味付けをする、成形するなどの下ごしらえでも活躍する『湯せん調理ができるポリエチレン袋』。
「水が不足しているので、手や道具を汚さないことも、災害時に調理するうえでのポイント。袋があれば、衛生的に調理ができます。もちろん、食材を保存する際も活躍します」
調理以外にも、濡れたものを入れる、防水袋やゴミ袋にするなど、さまざまなシーンで活躍するのだとか。
「普段のくらしの中でも役立つので、災害時に備えて予備を1~2個持っておくと安心です」
簡単防災レシピ3選
加熱も包丁も不要「切り干し大根とツナのサラダ」
常温で長期保存ができて、食物繊維たっぷりの切り干し大根。災害時は便秘になりやすいので、積極的にとりたい食材です。加熱しなくても食べられる点も、災害時向き。
「水の代わりに、野菜不足が解消できるトマトジュースと、たんぱく質補給にもなるツナを汁ごと入れて戻せばサラダに。袋に入れ、15分置けば完成です。シャキシャキおいしく、普段の副菜やつまみにもおすすめ。好みで塩味を加えてください」

材料(つくりやすい分量)
- 切り干し大根……1袋(30g)
- ツナ缶(油ありでもなしでもOK)……1缶(70g)
- 『国産野菜100%ジュース トマト』……1本(125ml)
- (好みで)ドライパセリ……少々
つくり方
『湯せん調理ができるポリエチレン袋』に切り干し大根、ツナ缶、『国産野菜100%ジュース トマト』を入れて軽くもみ、15分ほど置く。やわらかくなったら、好みでドライパセリをふる。
米×スープで炊き込みご飯風「わかめごはん」
炊飯器が使えなくても、湯せんでごはんが炊けます。
「米1合(180ml)に対して、水は1.2合(約220ml)が基本。炊飯器より水は多めと覚えておきましょう。スープを加えれば炊き込みごはん風になって、バリエーションが楽しめます。いざというときにあわてないためにも、ぜひ1度トライしてみてください」

材料(茶碗2杯分)
- 米……1合
- 水……1.2合(約220ml)
- 『わかめスープ』……2食
つくり方
1. 米は少量の水ですすいで『湯せん調理ができるポリエチレン袋』に入れ、水を注いで20分ほど浸水させる。
2. 『わかめスープ』を加えて袋の空気を抜いて先をねじり、上のほうで結ぶ。あれば桜えびやひじき、コーンなどを加えても◎。

3. 鍋に水を張り(米全体が浸かるくらい)、耐熱皿を敷き、その上に2を入れる。ふたをして、中火にかける。

4. 沸騰したら湯が軽くポコポコとする状態の火加減にして、20分ほど湯せんにかける。

5. トングなどを使って器に取り出して10分蒸らし、はさみで口を切ってごはんをほぐす。

※水蒸気の膨張による袋の破裂を防ぐため、なるべく袋の口に近い部分で結んでください。
※沸騰した状態で湯せんすると袋が破裂したり、ヤケドをするおそれがあります。とろ火~弱火でゆっくり熱を加えてください。
※袋が溶けるおそれがあるので、鍋底や鍋肌に袋を接触させないこと。鍋底に耐熱皿などを敷いてください。
餅とパスタソースを一緒に湯せん 餅ボロネーゼ
腹持ちがよい餅は、ローリングストックにぜひ加えてほしい食材。
「餅をレトルトのパスタソースやカレーと一緒に袋に入れて湯せんすれば、メイン料理に。ごはんの用意がないときにもおすすめです。パスタソースやカレーは、肉などのたんぱく質が入っているものだと栄養バランスも整って◎。餅とボロネーゼを合わせるとラザニアのような味わいで、チーズを加えてもおいしいですよ」

材料(1人分)
- 切り餅……2個
- 『素材の旨みひきたつパスタソース ボロネーゼ』……1袋(1人前・150g)
- (好みで)ドライバジル……少々
つくり方
1. 『湯せん調理ができるポリエチレン袋』に切り餅と『素材の旨みひきたつパスタソース ボロネーゼ』を入れ、袋の空気を抜いて先をねじり、上のほうで結ぶ。

2. 鍋に水を張り(具材全体が浸かるくらい)、耐熱皿を敷き、その上に1を入れる。ふたをして、中火にかける。
3. 沸騰したら湯が軽くポコポコとする状態の火加減にして、5分ほど湯せんにかける。
4. トングなどを使って器に取り出し、はさみで口を切る。好みでドライバジルをふる。
※水蒸気の膨張による袋の破裂を防ぐため、なるべく袋の口に近い部分で結んでください。
※沸騰した状態で湯せんすると袋が破裂したり、ヤケドをするおそれがあります。とろ火~弱火でゆっくり熱を加えてください。
※袋が溶けるおそれがあるので、鍋底や鍋肌に袋を接触させないこと。鍋底に耐熱皿などを敷いてください。
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