ものもくらしも自分流にカスタマイズして楽しむ|くふうを楽しむ3組のくらし③

無印良品 新生活 インテリア くらしのくふう

おたより/くらしのくふう

2025/02/14

好きな食べものが人それぞれ違うように、家と人との関係も人の数だけ異なります。大切なのは、“どんな暮らしをしたいか”という想いと、それを実現するための工夫。小さくても自分の思い通りに過ごせる一人暮らしのワンルーム。趣味や仕事、好きなことを存分に楽しむアイデアが詰まった住まい。「こうなったらいいな」を積み重ねて、家族と一緒に作り上げた家。3組の家を訪ね、それぞれの「くらしのくふう」を見せてもらいました。

都心にあって人の往来も少ない静かな住宅街にある、メゾネット型集合住宅。ここで暮らすアメリカ人のポールさんは、プロダクトデザイン、ソフトウェアデザインなどの分野で、長年アメリカで、2016年からは日本で活動をしているデザイナーで音楽家。コロナ禍に知り合った妻と、リノベーションをすることを前提に都内に物件を探している時に出合ったのがこの家でした。

「このような形式の家をアメリカではタウンハウスといいます。決して広くはありませんが、工夫のしがいのある物件でした」
無印良品 新生活 インテリア くらしのくふう

無印良品の収納用品には自作のラベルを貼って整理整頓。

3フロアあり、ワンフロアあたり30平米ほどのかゆいところに手が届くコンパクトな間取り。リノベーションにあたっては、共働きの二人のためのワークスペース、二人で料理がしやすいキッチン、大画面モニターで映像を楽しむリビングの確保と、いくつか希望があったそう。なかでもミュージシャンでもあるポールさんにとって、隣人に迷惑をかけずに、気がねなく音楽制作ができる環境づくりは究極の理想でした。
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お気に入りで囲まれたデスクで仕事をするポールさん。

ヴィンテージギターやエフェクター、レコード。コレクションが整然と並ぶ、コンパクトながら防音室もある、地下とは思えない明るいフロア。そこが作曲やレコーディングのためにしばしば籠るという、ポールさんの仕事場兼隠れ家。つくり付けのデスクで作業をしたり、8年前に購入し長年愛用している無印良品のソファベッド(木製ベッドフレーム・スモール)で、リラックスしながらギターを弾く自分だけの時間。「スチールパイプワゴンラック」には、エフェクターをおさめる、ミュージシャンならではの使い方も。
無印良品 新生活 インテリア くらしのくふう

音響設備と調和するスチールパイプワゴン。無印良品の収納用品が収まる。

「キャスター付きで、アトリエからサウンドプルーフルームへの移動もスムーズです。シールドケーブルやプラグなど、こまごまとしたものの多い、楽器まわりのツールをまとめて置く場所として重宝しますね」と、「ポリエステル麻ソフトボックス」や、「重なる竹材長方形ボックス」を手際よくラックにおさめていく。楽曲の制作をしたり、レコードを聴いたり、時には読書もここでする。設備の整った立派なスタジオでなくても、存分に楽しめる工夫がポールさんの暮らしにはある。

そんなポールさん夫妻には、昨年末に第一子が生まれたばかり。日々の暮らしの工夫の積み重ねが、この家で過ごす家族3人のかけがえのない時間をより豊かなものへと育んでいく。
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ポールさんは音楽プロジェクトSecret Retreatのメンバーとしても活動中。



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