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美髪の専門家に教わる、髪と頭皮のエイジングケア[紫外線ケア編]
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2026/09/13
(取材・文/オカモトノブコ イラスト/小池ふみ)
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美容ジャーナリスト・毛髪診断士指導講師。毛髪科学と皮膚の生理学に基づくヘアケアメソッドを、雑誌やTVなどのメディアで幅広く提案。著書に『いい白髪ケア、やばい白髪ケア』(小学館)など。
紫外線のダメージを受けると、髪や頭皮の老化が進行
体のいちばんてっぺんにある髪や頭皮は、紫外線を最も浴びやすい部分。そのダメージについて、伊熊さんは次のように説明します。
頭皮が乾燥してバリア機能が低下。フケも発生しやすく
「紫外線を受け続けた皮膚は炎症を起こして乾燥しやすくなり、いわゆる“光老化”が進みますが、これは髪や頭皮でも同じこと。紫外線は頭皮のエイジング=老化のスピードを速める傾向があると言われています。
皮膚は乾燥するとバリア機能が弱まりますが、頭皮では細かいフケが出たり、部分的な赤みやかゆみといった炎症が起きやすくなったりすることも」
活性酸素が発生して、白髪や分け目の薄毛の原因にも
「紫外線が皮膚に当たり続けると、老化の原因といわれる活性酸素が発生。頭皮の場合はこの活性酸素による酸化によって、黒髪のもと・メラノサイト(=色素の工場)をつくる“色素幹細胞”が大きなダメージを受けてしまいます。また、紫外線によって起こる頭皮の炎症と酸化ダメージは肌同様に“光老化”を起こし、ハリコシのない弱い毛につながる可能性も考えられます。
特に紫外線を受けやすい“分け目”に白髪や薄毛が多くみられるのには、こういった理由が考えられます」
パサつきや切れ毛の原因にも。髪の紫外線ケア
「一方で、毛髪は自力では再生できない、いわゆる“死んだ細胞”。いちど傷んだら、ケミカルなケアを施すか、最終的には切るしかありません。特にヘアカラーやブリーチをしている髪は要注意。紫外線にとても弱く、酸化によって切れ毛やパサつきが起こりやすくなります。頭皮と同様に、今生えている髪も紫外線から守りたいですよね」と伊熊さん。
ここからは、日々の生活にぜひ取り入れたい紫外線対策のアイデアや、ヘアケアアイテムを使うコツを教えてもらいました。
無防備な素髪で紫外線を浴びない、髪型とUVケアの工夫

「シンプルではありますが、髪をまとめて紫外線に当たる面積を減らすことも対策のひとつ。
髪に使える日焼け止めスプレーを使うのもひとつの方法ですが、手で触れると日焼け止め成分が落ちてしまいます。お団子などのまとめ髪にしておけば、日中に手で触れる回数が減るのもいいですね。全体を包みこむようにスプレーしておくのがおすすめです」
強い日差しには、髪と頭皮を物理的に守るケアを

「日差しが特に強い屋外、海やプールなどに出かける前には、ヘアオイルを薄くなじませて髪の表面をコーティング。素髪のままで紫外線を浴びるより、ダメージを軽減できます。
これに加えて、UVカットパーカーのフードをかぶったり、帽子や日傘などで紫外線を物理的にカットできるとベスト。二重三重に防御することで、効果を高められます」
紫外線を浴びてしまった後の、2つの集中トリートメント法
それでも日差しをたくさん浴びてしまった髪には、いつもより念入りに集中ケアを。
「紫外線を浴びた頭皮と髪は乾燥します。夜のスキンケアにフェイシャルマスクを取り入れるような感覚で、髪の内部までしっかりうるおいを送り届けるようなトリートメントをしてあげましょう」
こう話す伊熊さんがおすすめの、2種類の集中トリートメント法をご紹介します。

毛束をねじって成分を浸透させる
「髪をひと握りずつ少量の毛束にして、軽くねじりながら圧をかけたり、毛先を軽くポンポンとたたくようにして、トリートメント成分を髪の1本1本にまんべんなく浸透させて。
ヘアサロンでもよく行われているテクニックです」
ホットタオルを巻いてスチームパック
「トリートメントを塗布した後、ホットタオルやシャワーキャップをかぶって3~10分ほど放置。熱が加わることで、トリートメント成分の浸透がぐんと良くなりますよ」
普段使いのヘアケアライン、見直すタイミングは?
最後に、普段使いのヘアケアアイテムについて。長く同じシャンプーやコンディショナーを使い続けて、“なんだか髪に合わなくなってきた”と感じることはありませんか?
実は季節の変わり目は、そんないつものヘアケアラインを見直すタイミングのひとつでもあるといいます。
「シャンプーとコンディショナーはセットで効果を発揮するように設計されているため、基本的にはラインを揃えて使うのがおすすめです。
もし“指通りや手触りが悪くなった”と感じたら、それは保湿成分などがだんだん髪に蓄積された、いわゆる“ビルドアップ”と呼ばれる状態になっている可能性も。
こうした場合は週1回程度のヘッドスクラブやディープクレンジングパックなどを取り入れて、いったん“素髪”にリセットするケアが効果的です。
また、髪の状態は空気中の水分量にも左右されます。湿気が多い春夏はうねり対策、秋冬は乾燥対策などと、季節に合わせてラインを使い分けるのもひとつの方法です。
旅行用のパウチが選べる場合は、切り替える前にお試しでチャレンジしてみるといいですね」
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