レビュー
冷えすぎない、ベタつかない、だから気持ち良い。スタッフが語り合う、ひんやり綿を選ぶ理由

2026/04/28
(文・熊坂麻美 写真・北尾渉)
猛暑の夏を快適に乗り切るための寝具選び
Kさん:ここ数年、猛暑が続いていますが、みなさんは夏の寝具はどんなものを使っていますか? 選ぶポイントやお悩みがあれば教えてください。
Aさん:私は、『綿洗いざらし』シリーズや『麻平織』シリーズをローテーションしています。機能面ではそこまでこだわりはないけれど、インテリアになじむものを選んでいますね。

Hさん:僕は寝汗をよくかくので、吸湿性を重視します。化学繊維は汗を吸いにくく、張りつき感があるから、やっぱり綿などの自然素材が良い。あと洗濯頻度が増える夏は、取り換えやすく乾きやすいものだと理想的ですね。
Bさん:うちはこどもが肌触りに敏感で、すべすべしてやわらかいことが必須条件。夏は冷感素材の寝具をいくつか使ってきましたが、肌あたりが気になってしまったり、エアコンをつけた部屋で使うと冷えすぎてしまうときがあって。寒くて寝られなくなるんですよ(笑)。

Aさん:エアコン&冷感寝具で冷えすぎる問題、けっこう聞きますよね。
Hさん:でもエアコンを切ると暑くなりそうで、調整が難しい……。
Kさん:やっぱり夏の寝具は、暑さと汗にどう対応するかが重要ということですね。
何度も、何度も、試作をくり返してたどり着いた肌触りと、ちょうど良いひんやり感
Kさん:今回、みなさんに使ってもらった『ひんやり綿』シリーズは化学繊維を使わずに綿のみで接触冷感を実現しています。

Kさん:綿のサラサラした肌触りと蒸れにくい吸湿性、そして今話にあったようにエアコンと併用しても、冷えすぎない“やさしいひんやり感”が特長です。
Bさん:我が家では『薄掛ふとん』と『敷パッド』を使いましたが、たしかにちょうど良いひんやり具合でした。

Bさん:2025年に発売していた接触冷感の寝具は、化学繊維を使用していて、肌触りが良く、触れるとかなりひんやり感があったのですが、エアコンをつけている部屋では寒すぎるくらい冷えました……(笑)。
リニューアルした新シリーズは、綿ならでは風合いが気持ち良くて。こどもがかなり気に入って、自分の部屋に持っていっちゃいました。
Kさん:こどもの感覚は素直だから、その反応はうれしいです。
Aさん:でも化学繊維を使わずに綿だけで、どうやってひんやり感を出したのですか?
Kさん:生地表面の毛羽を取って繊維を均一にすることで、肌に触れた時の熱移動がスムーズになり、接触冷感性が高まる仕組みです。

Kさん:みんなでアイデアを出し合い、アパレルで使われる加工を応用しました。「衣・生・食」を手がける無印良品ならではの発想だったと思います。
ただ、肌触りとひんやり感のバランスが難しくて。毛羽をとる加工をする際に圧や熱をかけ過ぎると生地にハリ感が出てしまう。かといって、生地のやわらかさばかり求めると、ひんやり感は損なわれる。
そのバランスを少しずつ変えながら何度も試作を繰り返し、生地を完成させるのに約2年かかりました。
Hさん:肌触りの良さ、すごく感じました。『まくらパッド』は、うつ伏せになってスリスリしたくなるやわらかさ。
『やわらかマルチミニクッション』も、ほどよいひんやり感とやわらかさが心地良くて、小脇に抱えて寝たくらい(笑)。ペタッとした張りつき感がないのも快適で。

Hさん:『まくらパッド』は何度か洗濯もしましたが、袋状じゃないから乾きやすくて、朝洗って干しておいたら夜には乾いていました。洗い替えが必要ないくらいですね。
Aさん:私も『まくらパッド』の洗濯しやすさが気に入りました。紐タイプはあまり使ったことがなかったので、最初はなんとなく抵抗感があったのですが、実際に使ってみると、手持ちのアイテムにもなじむうえ、すぐ取り外せるのが圧倒的に便利!

Kさん:今後は、使い勝手の良さはそのままに、見た目をもっと進化させていきたいと思っています。
Bさん:あと薄い布団って、使っているうちに中のわたが片側に寄ってしまうことが多いけど、この『薄掛ふとん』は気にならなかったんですよね。
Kさん:今回使用した、繊維の細いやわらかい中わたが寄らずに、体にちゃんとフィットするような留め方にしています。
具体的には、生地と中わたを縫い留める接結点を極力減らしました。縫い目を増やせば、中わたはしっかり固定されますが、布団をかけたときに体に沿いにくくなってしまうんですよ。

Bさん:なるほど。そういうさりげない工夫が使い心地につながっているんですね。
インテリアになじむカラーだから取り入れやすい
Aさん:『シートクッション ロングタイプ』は、ソファにはもちろん、椅子にかけたり、丸めてクッションにしたり、使い道が広いのが良いですよね。
Bさん:そうそう。床にも敷けるようにもう少し厚さがあると最高だけど、でも薄くて軽い分持ち運びしやすくていろんな場所をひんやりさせられる。ソファに敷いて、ちょっと寒くなってきたらブランケットのように使うのもアリだと思う。

Hさん:生地の杢(もく)な感じも、表情があって良いですよね。
Kさん:ちょっと杢感が入っていると、汚れが目立ちにくいし、インテリアとしても部屋になじみやすいんですよね。実は、この“良い感じの杢感”を出すのにも、けっこう苦労しました。
Aさん:接触冷感素材って「青」のイメージが強いけれど、今使っている寝具やインテリアに違和感なくプラスオンできるカラーが揃っているうえ、自然素材の安心感があるのは無印良品らしさですよね。

Kさん:2025年までの接触冷感素材を使った寝具も好評でしたが、綿100%にしたことで、より暮らしに寄り添うものができたと思っています。
やさしいひんやり感だから、『薄掛ふとん』は秋口まで使えるし、毛布や羽毛ふとんと重ねれば通年使うこともできる。汚れが目立ちにくいのもそうですが、やっぱり長く使ってもらいたいという思いが前提にありますね。
Bさん:細かいところまで配慮してつくっているのに、価格も手ごろですよね。家族4人分揃えられそう。
Kさん:2025年と同じ価格で出すことにもこだわりました。化学繊維から綿に替えるだけでコストはかなり上がるんですが、どうにか工夫して。
Hさん:開発の裏側を知ると、ますます良いものだなと思えますね。
Kさん:自分たちでも納得のいくものができたと思っていたけれど、今日は実際に使ってくれた人のリアルな声が聞けて安心しました!

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