頭が休まらないときに。自律神経の切り替えを助けるアロマ活用術

頭が休まらないときに。自律神経の切り替えを助けるアロマ活用術

おたより/ゆらぎに寄り添う。養生日和

2026/10/19

季節の移ろいや、年齢を重ねる中で、日々変わりゆく心と体。そんな誰もに訪れる“ゆらぎ”に耳を傾け、健康をサポートし、“感じ良い”暮らしへと導く養生の知恵を、無印良品からお届けします。今やなくてはならない存在となったスマートフォン。便利な一方で脳や自律神経には負担がかかり、頭が休まらないと悩む人も多いのではないでしょうか。そこで今回は医師の久手堅司さんに、自律神経の切り替えをサポートし、脳疲労をケアするアロマの活用術を教えてもらいました。
取材と文・山本加奈 撮影・藤井由依
久手堅司
久手堅司
くでけん・つかさ。せたがや内科・神経内科クリニック 院長。医学博士。「自律神経失調症外来」「気象病・天気病外来」などの患者のニーズに応えた専門外来を立ち上げ、数多くの患者を診察。わかりやすい解説がSNSやメディアで話題となりメディア監修も多数。近著に『自律神経 これ1冊ですべて整える』(東洋経済新報社)『不調がデフォな私たちの背骨リセット』(主婦と生活社)『気象病ハンドブック──低気圧不調が和らぐヒントとセルフケア』(誠文堂新光社)など。

情報過多で疲れた脳と自律神経をケア

知りたいことをすぐに調べられたり、手のひらの中で買い物ができたり、離れた人と手軽につながれたりするスマートフォンは暮らしを格段に便利にします。

しかし、必要以上に大量の情報が脳に入力され続けることで、私たちの脳や自律神経には知らず知らずのうちに大きな負担が。

「断続的に情報に触れ続けていると脳が休まらず、交感神経が過剰に働き続け、自律神経のバランスが乱れてしまいます」と話すのは、せたがや内科・神経内科クリニック院長の久手堅司先生。

「長時間スマートフォンを見ていると、交感神経を活性化するブルーライトを浴び続けるうえ、無意識のうちに猫背やストレートネックといった不良姿勢になりやすく、これらが自律神経のバランスを乱す要因に。

交感神経が優位な状態では、血管が収縮するため、脳の血流が悪くなり、『頭がすっきりしない』『集中しにくい』と感じやすくなります」

頭がモヤモヤして集中できない、いわゆる「ブレインフォグ」を日常的に経験している人も多いのではないでしょうか。そんなときに取り入れたいのが、アロマオイルを使ったセルフケアです。

自律神経にダイレクトに働きかける「芳香浴」

五感の中でも、嗅覚を通じて取り込んだ香りの刺激は、自律神経を司る脳の視床下部へダイレクトに伝わります。

「アロマは自律神経に作用することが科学的に実証されていて、香りは嗅ぐだけなので手軽で、しかも即効性があるのが魅力。自律神経の切り替えをサポートするのに、日中と夜で香りを使い分けるのもおすすめですよ」

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今回は、久手堅先生が教えてくれた、一日の自律神経のリズムを整える2つのブレンドを紹介します。

日中におすすめの「交感神経ブレンド」

レモン(2滴)+ ローズマリー(4滴)

交感神経を適度に刺激し、気分をすっきりさせてくれます。集中力や記憶力を高めたいデスクワークの合間にもおすすめです。

夜におすすめの「副交感神経ブレンド」

スウィートオレンジ(1滴)+ ラベンダー(2滴)

副交感神経を優位にし、気分を落ち着かせます。心身をゆったりとリラックスさせることで、心地良い眠りへと誘います。

今日からできる、手軽なアロマの楽しみ方

芳香浴の取り入れ方はとてもシンプルです。

① ティッシュやマスクに垂らす

精油を垂らしたティッシュをチャック付きポリ袋などにいれて持ち歩けば、デスクや外出先でも香りを楽しめます。

また、マスクに1滴垂らすのも手軽な方法。ただし、マスクの内側にティッシュなどをはさみ、肌に精油がつかないようにしてください。

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② マグカップのお湯に垂らして吸入する

お湯を注いだマグカップに精油を数滴垂らし、立ち上る香りの蒸気を優しく吸い込みます。

アロマポットなどを使用すれば、キャンドルの火のゆらぎも一緒に楽しむことができます。

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③ アロマディフューザーを使う

部屋全体にふんわりと香りを広げたいときに便利です。

「合成香料ではなく植物由来100%の『精油(エッセンシャルオイル)』を含むものを選ぶのがポイント。香りの好みには個人差があるため、自分が『心地良い』と感じるものから試してみてください」

※精油が肌に直接つくと、炎症を起こす可能性があるため、肌につけないように注意してください。肌についた場合は、石鹸でよく洗い、目に入った場合は、こすらず、流水でよく流してください。

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