夏の「きほん服」といえば、真っ先に思い浮かぶのがTシャツ。でも、Tシャツとは、ややもすると単調なコーディネートになってしまったり、部屋着のように見えてしまったり、一枚で“おしゃれに”着こなすには意外とハードルの高い服でもあります。そこで、春に続き「きほん服」のコーディネートを手がけたスタイリストの金子夏子さんに、Tシャツを着るときに気をつけているサイズ選びやアレンジについて、お話を聞きました。
Tシャツは、サイズの選び方だけでなく、着こなしの自由さ、そしていろいろなカスタムが加えやすいところにも魅力があります。わたしの友人は、オーバーサイズを着たときに着丈が長くなるのが好きではないからと、自分で裾を詰めていました。
Tシャツのようなカジュアルウェアであれば、「きれいにミシン処理をしないと!」と気負わずに、チクチクと手で縫って仮止めするくらいの気軽さがいいと言っていました。その友人は、ほかにもTシャツの首が詰まりすぎているからと、首元にヘンリーネックのように切り込みを入れていましたが、そのラフさが素敵でした。安全ピンで身幅を自分サイズにすぼめてみるのもいいかもしれません。
無印良品のTシャツは価格も抑えられているので、サイズであれ、カスタムであれ、自分なりの着こなしを楽しむことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
婦人 天竺編みフレンチスリーブTシャツ
もちろんカスタムするほど手を加えずとも、「きほん服」でモデルを務めてくれたピザ屋スタッフのアムナさんのように、裾を結ぶだけでもアレンジができます。フレンチスリーブでゆったり着られるTシャツは、ウエストを結んでマークをつくる。Tシャツならではのおもしろさだと思います。
Tシャツ一枚だけで着るのは心もとない、というときには、自分が気に入っている時計やアクセサリーなどをプラスしてみるのはいかがでしょうか。思い切って、パールのネックレスのような少し上質なアクセサリーを合わせてみるのも素敵だと思います。
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