心に余白を生む、整理と収納
「完璧を解いたら、楽になりました」yasuoromenさん

2026/04/27
(取材と文・竹村真奈 撮影・ふぁま)
岩内(いわうち)さんご夫妻
家のことや日々のことをInstagramで発信中。
Instagram:@yasuoromen

“丁寧な暮らしをあきらめたのんびり一家”と語るご家族の日常に根ざした“余白のつくり方”を伺いました。
「木の質感に包まれたログハウスに憧れて建てた家です。一般的な住宅は“完成形”として引き渡されますが、この家は住みながら手を加えていく前提でつくられています。どこかキャンプの延長のような空気感もあって、この家は完成しないのがいいと思っています。棚や収納の多くは自作ですし、そのときに合わせて、形を変えていく。その時々で変えられるから、無理がないんですよね。たぶん、整いすぎていないことが、この家の心地よさにつながっているのかなと思います」
「散らかる前提」での暮らしとは。
「家の中は実は常に散らかっています(笑)。それでもストレスにならないのは、散らかることを受け入れたうえで、暮らしを設計しているから。たとえば、散らかしていい場所を決めておく。危険な場所は区切る。一時的にまとめておける場所をつくる。全部きれいにしようとすると難しいので、エリアで分けたら気持ちも楽になりました。空間を整えるのは、完璧にすることではなく、“戻せる状態”をつくること。その考え方が、暮らしを軽くしてくれています」
完璧を解いたら、暮らしが楽になったという。
「手間と時間をかけた暮らしに憧れていた時期もあったのですが、生活していく中で、暮らしに対する価値観が少しずつ変わっていきました。いつもきれいにしておく、インスタ映えするような家を意識するとか、そこまでがんばって何を目指しているんだろうって。完璧を目指さずできる範囲で整える。今は、自分たちのペースで暮らせればいいかなと思っています。余白とは、余裕のこと。無理をしないこと。その考え方が、日々の暮らしのベースにありますね」
1. 無理しない収納は「ポイポイ」でいい

収納のポイントは?「基本、箱に入れるだけのポイポイ収納です。きっちり分類するのではなく、ざっくり入れる。放り込む。それでも整って見えているのは、“器”が整っているから」
2. 無印良品を選ぶ理由は「ノイズのなさ」

暮らしに馴染むアイテムたち。「無印良品のアイテムはいい意味で雑音にならないんです。主張しすぎないのに洗練されていて、整然とさせてくれる。空間の中で“邪魔をしない頼もしい存在”です」
3. 暮らしに寄り添う、続いていく道具

「無印のアイテムはあとから買い足せるのも助かります。生活の変化に対応できる柔軟性があり、つい自然と選んでしまう理由のひとつでもあります。いい感じの箱に入れておくと、それだけで見栄えよく見えるのもありがたいですね」
4. 色を減らすと、空間は整う

「基本は黒・白・茶。この3色で考えています。以前はカラフルなものも多かったんですが、色数を絞ることで、視覚的なノイズが減る。とくに見せるアイテムは主張の少ないものを選んで、空間のバランスを保っています」
5. 「整っていなくてもいい」と思えること

「子どものものは散らかっていて大丈夫だと思ってほしいです。完璧な暮らしを目指さなくてもいい。まずは、戻せる仕組みをつくること。本コーナーでは息子なりのラベリングとして、入れるジャンルを直接マジックで書いています(笑)。整えることの先にあるのは、がんばることではなく、続けられる形を見つけることですよね」
6. 子どもスペースもスッキリ

「うちはものが少ないわけではないと思うんですが、比較的すっきりとした印象らしいんです。子どものものがあれこれあっても、しまう場所とものの選び方で落ち着いた印象はつくれると思います」
7. 心の余白は「書き出す」ことで生まれる

「考えることややることが溜まってくると頭の中にあることを紙に書き出すようにしているのですが、意外と少ないことに気がつくんです。頭の中で抱えているだけでは膨らんでしまうタスクも、書き出すことで整理される。これが毎朝のルーティンになっています」
8. リセットは「夜」に一度だけ

「寝る前に一度だけ、片付けます。朝起きたときに整っている状態をつくっておくだけで、一日のスタートが変わるからです。家族全員で短時間で終わらせる。音楽をかけたり、ゲームのように進めたり。一気に終わるくらいの量にしておくのが大事ですね」
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