無印良品といえば、半透明のポリプロピレン(以下PP)の収納ケースや生活雑貨を連想する人も少なくないのではないでしょうか。1983年に初めてPP ボックスが誕生して以降、さまざまなPP収納ケースが生まれ、くらしの中で「中が見える収納」として活用されてきました。
無印良品では、このPP収納ケースを回収してリサイクル・リユースすることに2022年から取り組んでいます。
そもそもPPは100種類以上あるプラスチックの中でも、軽くて成形しやすく丈夫であるという長所を持っています。それゆえに、無印良品ではステーショナリーから収納ケースまでさまざまな製品に使われています。半透明である特性を活かし、無着色のまんまの色でくらしに馴染むという点は、無印良品らしい特長です。
「おかげさまで多くの方に愛用いただいていますが、特に人気の引き出し式の収納ケースは大きいので不要になった際には粗大ゴミの扱いになってしまいます。お客さまに処分費用を負担いただく上にゴミになってしまうのであれば、無印良品で回収してリサイクルできないか、というのがPP製品の回収をはじめるきっかけでした」
と、無印良品の資源循環・ReMUJIの取り組みに携わるスタッフは振り返ります。回収して資源として再利用することで、原料である原油の使用量もゴミも減らすことができます。
回収は、無印良品東京有明(東京都)から始まりました。回収してみると、割れや変色の強いものもありますが、まだ使えるきれいなものも少なくありません。そこで、状態の良いものはリユース品として販売してみてはどうか、と店頭に並べてみると、お客さまの反応は上々。ある人のくらしの中で役目を終えたPP収納ケースは、リサイクルだけでなくリユースという可能性も秘めていたのです。
お客さまとともに資源循環の輪を回していく
現在、リユース品のPP収納ケースを販売しているのは、無印良品東京有明と無印良品イオンモール橿原(奈良県)の2店舗です。広い売り場面積を持つ無印良品イオンモール橿原では、リユース品やアップサイクル品を扱うReMUJIコーナーの一角にずらりとリユース品のPP収納ケースが並びます。
「無印良品自身が回収して選別し、クリーニングまで行っているということで、お客さまには安心してお買い求めいただいているようです。やはり新品よりもお手頃な価格なので、まとめ買いする方もいます。クローゼットの中で使うので多少古びていても構わないというお客さまや、工具などの道具類を入れたいので中古の方が気兼ねせずに使えるという方もいます。リユース品ならではの価値をお客さまそれぞれで見出していただき、納得していただいているのだと思います」(無印良品イオンモール橿原スタッフ)
そうやってリユース品を購入いただくことはもちろん、無印良品の資源循環・ReMUJIの取り組みの輪には、お客さまの存在は欠かせません。愛用いただいた無印良品の製品を回収にお持ち込みいただくことで、さまざまな形でリユースしたりリサイクルしたりすることができるのです。
「店頭でPP収納ケースの回収やリユース品の販売を行うことで、ReMUJIの取り組みに対して認知が深まっているので、新しいPPケースを購入する際にも、『不要になっても粗大ゴミに出す必要はなくて、無印良品の店舗に持っていけばリサイクル・リユースに使ってもらえる』と、気持ちを楽にしていただけるのではないかと思います。また、リサイクルだけでなくリユース品にもなり得ることを知っていただければ、大事に使おうという意識につながるかもしれません」(ReMUJI担当スタッフ)
無印良品のPP収納ケースは、軽くて丈夫な収納であるだけでなく、リユースしたりリサイクルしたり、循環の輪をめぐり利用し続けることのできる〝資源〟です。ご愛用いただいたのちは、ぜひ店頭の回収にお持ち込みください(大きくて持ち運びにくいかもしれませんが、「再生ポリプロピレンバッグ」に入れると楽に持ち運べるのでご活用ください)。