皆さんは、なにわの伝統野菜『難波ネギ』を知っていますか?
なにわの伝統野菜とは、栽培が難しいことから生産量が少なく、あまり市場に出回っていない希少な野菜のこと。おおむね100年前から大阪府内で栽培されてきた野菜であることなどが認証基準として定められ、そのひとつに難波ねぎがあります。
今ではビルが立ち並ぶ大阪・難波の街で明治時代に生まれた難波ねぎは日本最古のねぎとも言われ、古くから受け継がれてきました。鴨肉とねぎを入れてつくる「鴨なんば」はこの難波ねぎが由来だとも言われています。
雲ひとつない青空が気持ちいい、3月のとある日。私たちは大阪府松原市にある稲田ファームへ難波ネギの収穫に行ってきました。
稲田さんの畑を訪れるのは約2年ぶり。晴れ渡った空の下には青々とした難波ネギが畑一面に並んでいました。
陽の光をたっぷり浴びて育った難波ネギ。春風にそよそよとそよぐ葉の下には、しっかりと張った根が。とてもたくましく育っていました。
今回収穫に参加したのは大人もこどもも合わせて、約30人。さっそくみんなで手分けして収穫していきます。畑一面にびっしりと並んだ難波ネギは、しっかりと根を張っているため、大人でもなかなか抜けません。こどもたちも全身を使って収穫を頑張っています。
ようやく抜けたネギの根本には土がたくさんついていました。土からの栄養をたっぷりもらって育った証ですね。
みんなで収穫した難波ネギは、トラックの荷台いっぱいに積まれていきます。「疲れたけど楽しかった」「いい汗かいたね」とお互いをねぎらい合います。
収穫もひと段落し、稲田さんがお昼ごはんにバーベキューを用意してくれました。
畑で採れたばかりのネギを炭火でじっくり焼いていただきます。加熱することで旨みが増す難波ネギ。じゅわっと口いっぱいにネギの旨みと甘みが広がりました。
「お肉よりネギを食べちゃうね」「もっとネギ食べたい」と大人もこどももみんなでネギを丸かじり。お肉よりも難波ネギが主役のバーベキューになりました。一生懸命頑張った後に食べるおいしいごはんは格別ですね。
収穫に来たこどもたちからは、稲田さんへ素敵なプレゼントが。
「なんばねぎ、めっちゃだいすき」「なんばねぎをつくってくれてありがとう」便箋にたくさん書かれたこどもたちからのメッセージの下には稲田さんの似顔絵や難波ネギの絵が描かれていました。
小さな手で一生懸命書かれた手紙を見て、稲田さんも嬉しそうです。
その様子を写真に収めながら、私は改めてつながりを知ることの大切さを感じました。
私たちはみな支えあって生きています。目には見えなくともどこかでつながっていて、私たちもだれかを支える存在になっているのです。
そのつながりは人だけではありません。私たちは生まれた時から自然の恵みを分け与えられながら生きています。そのつながりもこれからずっと続いていくもの。
土のやわらかな手ざわりやまるで優しく包みこんでくれているような陽の光。産地を訪れて気づくことってたくさんあると思います。こうして自然と触れ合うことで、忘れかけていたつながりを思い出させてくれます。
これからも無印良品イオンモール堺北花田は、たくさんのつながりが生まれる場所でありたい。私たちはこれからも「おいしいって、なんだ」という問いを掲げながら旅を続けていきます。
なにわの伝統野菜 難波ネギ
■難波ネギをつかった商品
難波ネギせんべい
難波ネギアヒージョ
難波ネギと鷹の爪の甘辛だれ
難波ネギを使用したねぎ焼き
Instagramは
こちら
無印良品イオンモール堺北花田 2023.04.03