イオンモール堺北花田
【堺北花田】ことばの食卓|私とこの本
2020/03/20
こんにちは、BOOKS1号です。
今週、読んでおすすめする本は『ことばの食卓』です。
食べものに関する昔の記憶や思い出を感性豊かな文章で綴るエッセイ集です。
『ことばの食卓』
出版社: ちくま文庫
著者: 武田百合子 画: 野中ユリ
枇杷というと、やわらかいお日様のようなオレンジ色の実で、丸くて甘くてジューシーな果物ですよね。
私がこどものとき、庭には枇杷の木があり、初夏になるとたわわに実らせていました。ありすぎるとありがたみがなく、実はあまり食べた記憶がありません。果物売場で売っているのを初めて見たときは「枇杷が売ってる!」と、驚きました。
枇杷の葉は、お茶にして飲むことができるんですよ。栄養がギュッとつまっていて、古くから「大薬王樹」と呼ばれ健康茶として昔から活用されてきたそうです。
ときどき「枇杷の葉っぱちょうだい」と、ご近所さんが祖母を尋ねてきたのを覚えています。
この本のように、食にまつわる記憶というのは必ずしも「おいしさ」とは結びつかないものです。その時に誰と一緒にいたとか、付随する“何か”とともに記憶され、思い出されることもありますね。
大人になって食べた枇杷のなんとおいしかったことか。きっと祖母との思い出が付随されたからに違いありません。つるんと甘くやさしい味を初夏のころ噛みしめたいと思います。「お茶も飲んでおけば良かったな」と今では思います。
この本を読んだら、みなさんも懐かしい食にまつわる記憶が蘇るかもしれませんね。ぜひ、お手にとって読んでみてください。
「私とこの本」で紹介の本は、今日のずっといい言葉の黒板の下にあります。
MUJI BOOKSはこちらから
無印良品 イオンモール堺北花田 2020.03.20
今週、読んでおすすめする本は『ことばの食卓』です。
食べものに関する昔の記憶や思い出を感性豊かな文章で綴るエッセイ集です。
『ことばの食卓』
出版社: ちくま文庫
著者: 武田百合子 画: 野中ユリ

枇杷というと、やわらかいお日様のようなオレンジ色の実で、丸くて甘くてジューシーな果物ですよね。
私がこどものとき、庭には枇杷の木があり、初夏になるとたわわに実らせていました。ありすぎるとありがたみがなく、実はあまり食べた記憶がありません。果物売場で売っているのを初めて見たときは「枇杷が売ってる!」と、驚きました。
枇杷の葉は、お茶にして飲むことができるんですよ。栄養がギュッとつまっていて、古くから「大薬王樹」と呼ばれ健康茶として昔から活用されてきたそうです。
ときどき「枇杷の葉っぱちょうだい」と、ご近所さんが祖母を尋ねてきたのを覚えています。
この本のように、食にまつわる記憶というのは必ずしも「おいしさ」とは結びつかないものです。その時に誰と一緒にいたとか、付随する“何か”とともに記憶され、思い出されることもありますね。
大人になって食べた枇杷のなんとおいしかったことか。きっと祖母との思い出が付随されたからに違いありません。つるんと甘くやさしい味を初夏のころ噛みしめたいと思います。「お茶も飲んでおけば良かったな」と今では思います。
この本を読んだら、みなさんも懐かしい食にまつわる記憶が蘇るかもしれませんね。ぜひ、お手にとって読んでみてください。
「私とこの本」で紹介の本は、今日のずっといい言葉の黒板の下にあります。
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無印良品 イオンモール堺北花田 2020.03.20