
【商品開発者が語る無印良品】靴下を消耗品にしないコツと収納。
工場で靴下づくりの修行をしたことのある商品開発者が、靴下の魅力や、靴下にまつわるくらしのコツを毎月お届けしています。
衣類のなかでも肌着と同じように毎日身につけるのが靴下。
足を守り「歩く」ことをサポートする靴下が歩くたびにずれてしまったり、
穴が開いてしまったり、毛玉ができてしまっては元も子もありませんよね。
今回は、靴下を長持ちさせるためのちょっとしたコツをお伝えします。
小さな習慣ですがコツをおさえていくことで「消耗品」という意識を変えることができたら嬉しいです。
靴下を長持ちさせるコツ
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・サイズ選びで迷ったときは、大きいほうを選びましょう。靴下が伸びた状態で摩擦が加わると傷むのが早まってしまいます。
例:靴が23㎝の人は「21-23㎝」の靴下ではなく「23-25㎝」の靴下の方を選んでください。 -
・足にあった靴をはきましょう。合わせる靴のサイズが大き過ぎてもピッタリ過ぎても、靴の中で靴下の摩擦が増えて
穴があく原因になってしまいます。 -
・靴の種類にも注意。内側がざらざらしていると、靴下との摩擦が増え毛玉ができやすく穴が開きやすくなるので、
内側がざらついている靴と合わせるときには、大切な靴下は避けましょう。 -
・収納場所も大切です。収納する場所は、太陽光や蛍光灯などが当たらない場所にしまいましょう。
(干すときも直射日光は避けましょう) -
・大切な靴下はネットに入れて洗いましょう。柔軟剤をまぜてあげると繊維同士の摩擦が減ることで毛玉になりにくくなります。
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・毛玉ができてしまったら…まだ毛玉が小さいうちに毛玉取りきやハサミなどを使って丁寧に毛玉を取ってあげてください。
(引っ張って取ると次の毛玉の核をつくってしまうのでご注意ください。) -
・足の爪は短くしましょう。
適した洗い方と干し方は「コラム:靴下の正しい洗い方」に載せていますので
参考にしてみてください。
むずかしい管理は不要。靴下のたたみ方。
ところで、みなさんは靴下をどのようにたたんでいますか。
整理したつもりなのに気がつくと収納ケースの中へ押し込んでぐちゃぐちゃになっている、
なんてこと…ありませんか。
むずかしい管理は不要です。
毎日はく靴下と大切にはきたい靴下にわけて、たたみ方のヒントをお伝えします。
毎日はく靴下
週に一度はくような使用頻度の高い靴下は、左右がばらばらにならなければ、
じつは自分の出し入れしやすいたたみ方、しまい方で構いません。
たたみ方としては
- ① 左と右を重ねてはき口をひっくり返す
- ② 二つ折りする
- ③ クルクルと丸める
- ④ 片方の靴下にもう片方を入れる
などがあります。
① のはき口をひっくり返すたたみ方は、はき口が伸びてしまうからNGでは……。
週に一度はくということは、週に一度は洗濯をするということ。
はき口が少し伸びてしまっても洗濯をすれば元に戻るので、じつは靴下への負担は大きくないのです。
ただ、ひっくり返してはき口が伸びている状態で長い期間保管しないようにご注意くださいね。
スニーカーインソックスやフットカバーのように足首のない靴下は
片方の靴下にもう片方を入れると左右がバラバラにならずに済むのでおすすめです。
<店舗スタッフブログ> ①-④以外の収納しやすいたたみ方を紹介しています。
https://www.muji.com/jp/ja/shop/045442/articles/muji-staff/395586
大切にはきたい靴下
お気に入りの靴下には、はき口に負担をかけないたたみ方をしましょう。
おすすめは、かかと部分に沿った二つ折りです。
生地に伸びている部分をつくらないように
しまってあげれば、クルクルと丸めても構いません。
靴下の収納におすすめのアイテム
小さくて、複数ある靴下を2足1セットで「きれい」に保つのは簡単そうにみえて至難の業。
収納ケースへ「しまう」、「取り出す」が楽に管理できるアイテムをご紹介します。
不織布仕切ケース
収納ケースの高さに合わせることのできる仕切ケースです。
ポリエステル綿麻混・ソフトボックス
生地の内面をコーティングしたコンパクトにたためる布製ボックスです。
ポリスチレン仕切板
収納ケースのサイズに合わせてお好きな位置で仕切るをつくることができます。
アルミ直線ハンガー
コンパクトなハンガーはクローゼットの中で干したまま収納することもできます。
無印良品には、さまざまな素材、大きさの収納ケースを豊富に用意しています。
無印良品の衣料品の中でも地味な存在の靴下。
もっと靴下のことを知っていただきたいという思いから、6回にわたりお送りしたコラムも
今回で最終回となりました。
靴下のことを知って少しでも愛着をもってはいていただけるきっかけになれたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。