スタッフのいえ
どこにいても、「好き」と目が合う部屋

2025/11/13
今回は、ステンレス ユニットシェルフ や 脚付マットレス をはじめ、「ひと工夫で楽しむ、ものとの向き合いかた」が印象に残る、橋向さんを訪ねました。
戸建て住宅/ふたり暮らし
文・内海 織加/写真・幸喜ひかり

橋向さん
IDÉE 事業部 営業課 で、店舗サポート業務に携わる。旦那さまとのふたり暮らし。
きっちりしすぎず、仕切る。ステンレス ユニットシェルフ

橋向さんが、1LDKのマンションから、念願だった 無印良品の家 に住まいを移したのが、今から7年ほど前。
家という器の中を暮らしやすく整えていく上で、キッチンエリアに欠かせないのは、やはり ステンレス ユニットシェルフ だったという。
「天板の色は白がよかったので買い替えたのですが、収納に使っているファイルボックスやバスケットなどは、以前から持っていたものも使っています」




収納用品は、中身を完全に隠すのではなく、うっすらと見えるものが多い。
それでいて、取り出しやすさや手に取るまでの早さを重視して、収めかたは几帳面になりすぎず、あえてざっくり。
無着色で仕上げた半透明の収納用品を選ぶ理由を訊ねると、「好きなんです」と至って明快だった。







工夫とともに、使い続ける。ポリプロピレン クローゼットケース

二階へ上がったところには、橋向さんと旦那さまが半分ずつ、ぞれぞれの衣類を収納している広いクローゼットがある。
中を見せてもらうと、すぐに目に留まったのは、部分的に変色しても大切に使われている ポリプロピレン クローゼットケース。
年季が入ったその表情に、気に入ったものを長く大事に使う彼女の姿勢が、ちらりと見えた。



部屋の中にも、空間のあちらこちらに、無印良品の定番が溶け込んでいた。
しかし、よく見てみると、その使いかたには、彼女らしい“ひと工夫”がちらりとのぞくから、おもしろい。
定番を定番のままで使うのではなく、自由な発想で使いかたを変えたり、手を加えたり。
そして整えられたものは、より使いやすく磨かれ、暮らしへさらになじんでいく。







自由な発想で、つくっていく。脚付マットレス

階段の裏側には、いくつものクッションが添えられたベンチソファ。
仕切りもなく開かれた空間なのに、どこか屋根裏部屋のような、心地良い小さな巣のような。
聞けば、ソファ代わりに置かれていたのは、前の家で使っていたという、脚付マットレス。家族や友人が泊まりにきたときには、ゲスト用のベッドにもできる、と話してくれた。




一階の中央に置かれた棚は、どちらの面にも紙でできたファイルボックスが収まり、目を惹くつくり。
すると、「これは夫がDIYでつくったんです。他にも小さな棚や本棚など、この家の中には、彼が自作したものがいくつもありますよ」と橋向さん。
既製品の収納用品をそのまま使うのではなく、さらに使いやすいように、見た目にもよくなるように。
その手間を惜しまないところに、暮らしづくりの一端が見えた気がした。









そして、二階に設けられた旦那さまの趣味エリアは、テーブルと ステンレス ユニットシェルフ の組み合わせから、テーブル下の収納ラックの組み上げまで、限られた空間に工夫が詰め込まれていて、圧巻。まるで、ブロックを積み上げたようでもあった。
聞けば、旦那さまも、無印良品が好きだそう。
理由は「パーツを足したり、組み合わせたりできるから」。




たくさんのお気に入り、いくつもの居場所。PUUF

玄関からダイニング、リビング、階段、二階の趣味部屋と、すべての空間にはさまざまなアートピースやかわいらしいものが、あちらこちらに飾られていた。
目を合わせれば、わくわくするような楽しさや、ほっと心がほどける癒しへと誘ってくれる。
飾られているものを聞けば、作家が描いたものに混じって、お菓子が入っていた箱のフタやクリアファイルを額装したものも。
そんな自由な楽しみかたに、アートを飾る敷居の高さは、下がるどころか軽やかにどこかへ飛んでいってしまう。










壁への配置や飾りかたは、橋向さんの感性によるものだが、アートピースも扱う IDÉE ではたらいた経験も大きいという。
「もともとアートやイラストは観にいくのも飾るのも好きだったのですが、IDÉE の店舗に勤めたことで、心地良い飾りかたやバランス、楽しむ自由さも知ることができました。
今は、飾りかたにルールを設けてはいないのですが、ひとつポイントになる大きめの作品を飾ってから、その周辺になにを飾るかを決めることが多いですね」
また、色が強い作品は、日常の動線で視界に入る先からは避ける、とも言う。
「リビングでは、ソファへ座ったときに背を向ける面に飾り、テレビを置いている面にはなにも飾らないなど、メリハリも意識しています。
とはいっても、考えすぎずにラフに飾っているものもありますよ。好きなものに囲まれているって、楽しいですよね」





ふと、橋向さんの家の中には、いくつもソファがあることに気がついた。
そして、それぞれちょっとずつ違うテイストの設えがあったり、アートやインテリアに囲まれていたり。
それらの場所では、旦那さまと一緒に過ごすこともあれば、それぞれが別の場所で寛いだり、本を読むこともあるそう。そういう居場所をひとつに決めずに、いくつも設けているところも、この家の軽やかさや風通しの良さなのかもしれない。



家じゅうが、どこもかしこも鮮やかで、にぎやか。でも、すべてふたりの “好き”というフィルターを通っているからか、もの同士が少しもぶつかり合うことがなく、それぞれが馴染んでいた。
むしろ、たくさんのお気に入りが散りばめられているからこそ、この家だけの心地良さが育まれているのだろうか。
ふと、ひと通り家の中をまわり終えた橋向さんは、こう言って、笑った。
「遊びにきた友人によると、ものがあるはずなのに多く見えない、って。なぜでしょうね。
本当は、もっとものを減らしたいんですよ。ただ、私も夫もアートやかわいいものが大好きなので、つい増えてしまうんです」





