スタッフのいえ
ほしいものが、迷わず手に届く部屋

2025/06/27
今回は、スチール ユニットシェルフ や ファイルボックス などを駆使したキッチンをはじめ、「ほしいものが、早くて近い」住まいづくりが印象に残る、大塚さんを訪ねました。
戸建て/ふたりと一匹暮らし
文・内海 織加/写真・幸喜ひかり

大塚さん
無印良品のデジタル領域における会員様向け施策の企画実行およびデータ分析に携わる。
奥さまと愛猫 ノノちゃん との、ふたりと一匹暮らし。
きもち良く、納まる。スチール ユニットシェルフ

奥さま、愛猫 ノノちゃん と暮らす、大塚さんの住まいにおじゃますると、まず目に留まったのは、キッチン側の壁一面に納まる、スチール ユニットシェルフ。
そこには、色鮮やかなお鍋やキッチン家電、調味料などが入ったガラスのキャニスターが美しく並んでいた。

大塚さんによると、この スチール ユニットシェルフ が、使いやすいキッチンを支えてくれているという。
「もともとはここには、シェルフを隠す引き戸がついていました。目的のものをすぐに取り出したくて外したら、空間も広く使えるようになったんです。
見えるようになったシェルフには、ものの色味と素材で分けて並べています。調理道具も容器もキッチン家電も、ものが多いとごちゃごちゃして見えてしまいますよね。棚板の高さを自由に変えることができるので、家電を買い替えたタイミングなどで見直して、何度か位置を調整してきました」

そのほかにも、キッチンには、ひと手間でほしいものを取り出せる工夫が、あちらこちらに。
コンロの前と勝手口の上にはバーが設置され、ザルやトング、ピーラーなどの調理道具や、フライパンや片手鍋が、ずらりとぶら下がっていた。
さまざまな大きさや形のそれらを受け止めていたのは、同じアルミのS字フック。素材とサイズを統一することで、みためにもすっきり整っている。
「使い終わったあとは、さっと拭いて、こうしてぶら下げておきます。いつの間にか乾いて、片付けもらく。便利ですね」
取り出しやすく、しまう。ファイルボックスと小物入れ

スチール ユニットシェルフ の下段には、いくつかの小物収納ケースを組み合わせて、ひとつの枠にぴったりと納まっていた。
中身は、カトラリーなどの細かい食の道具たち。小物入れを組み合わせて、棚に面で納まるさまが気持ち良い。
「カトラリーを入れる引き出しは、必要以上に深いよりも、浅いほうが、使いたいものをすぐに取り出せます。納めるものに合わせて、深さやサイズを選んで組み合わせられるのも良いですね」

小物収納ケースが納まる棚の隣には、ファイルボックスが並んでいた。
そこに立てて収納されていたのは、コンロの近くに置いてしまいがちな油類や調理で頻繁に使う醤油やお酢など、調味料の瓶。
ファイルボックスに入れておくことで、情報量の多いラベルを隠してすっきりみせると同時に、必要なときに必要なものだけを素早く取り出せる。
「ファイルボックス自体は前の家からの愛用品です、最初は古くからある無着色のものを使っていたのですが、数年前に登場したホワイトグレーのほうが外から見えなくていいなと思って買い換えました。
調味料などは上から覗けるとすばやく見つけられるので、棚の下側に配置しています」

高さが1/2タイプのファイルボックスに収納された調味料の蓋には、一つひとつラベルが貼られていた。
それもまた、使いやすさを考えた上でのひと手間。
「調味料や茶葉、乾物などは、中身と戻す場所がひと目でわかるように、妻がラベルをつくって貼ってくれています。妻の作業部屋も、趣味の材料や文房具を細かく分類して小物収納ケースに入れているのですが、その表にも中身が明記されたラベルを貼っていて。
彼女曰く、『細々とした物はすぐに散らかってしまうから、住所を明記しておけば片付けがらくちん!』だそう。
我が家の収納は、彼女のセンスと知恵と工夫に助けられているんです」


キッチンを見渡すと、食器類がない。
お皿やグラスはどこに? と疑問に思っていると、大塚さんがシステムキッチンの引き出しを開いてくれた。
そこには、立てた状態で収納されていた、大きなお皿の姿。
そして、倒れないように仕切りの役目を果たしていたのが、シェルフの中では調味料を入れていた ファイルボックス だ。

「平置きで重ねると下のものが取り出しにくいので、立てて収納しています。マグカップやグラスもファイルボックスに入れて重ねておけば倒れる不安も減りますし、引き出しの中が整理整頓されて気持ちが良いんです」
小さなお皿は大皿と同じように、立てた状態で。
しかし、ここで仕切りに使われていたのは、スチール仕切板。自在に動かせるので、皿の厚みや深さによって位置を柔軟に調整できる。

立ててしまう収納は、キッチンを離れたベランダの側でも取り入れられていた。
しまっていたのは、洗濯物を吊るすハンガー。仕切りに使われていたのは、ここでもファイルボックスだ。
「ハンガーも、こうして必要な量だけ種類ごとに入れておけば、ぐちゃぐちゃになりません。すぐに取り出せて便利ですよ」

ちょうど良い、をえらぶ。木製ベンチとバスタオル

玄関の隅には、木でできた小さなベンチが穏やかに佇んでいた。
空間に対して大きすぎることもなく、長方形というかたちも含めて、ちょうど良く収まっている。
「この玄関に合う大きさのスツールを探していたときに、無印良品のお店で、この木製ベンチに出会いました。はじめは靴を履くときに使おうと考えていたのですが、実際使ってみたら、郵便物や荷物をちょっと置くのにも便利ですし、気軽に動かせるのもよくて。丈夫で壊れることもなく、長年愛用しています」

ちょうど良い心地良さは、ドレッシングルーム(脱衣所)にも。
棚には、同じ色、同じサイズのタオルが6枚、整然と並んでいた。
「バスタオルは場所を取るので、剥き出しで棚に並べています。使うときにすぐに手に取れますしし、こうしておけば減った枚数が一目瞭然。洗濯する頃合いの目安にもなっていいんです」


大塚さんの家は、暮らしの物量はあるけれど、ものが多い印象がなく、むしろ心地良い“間”が存在する。
それは、彼らが選んだ「木の家」の天井高と窓の大きさもあるだろうし、家とインテリアの一部に共通する木の素材感や、デザイン性の高いものと機能に特化した素朴な佇まいのものとの、絶妙なバランスにより、生み出されているのかもしれない。


「私も妻もインテリアや雑貨が好きで、ついものが多くなってしまって。だから、場所ごとにテイストや色調を決めて、なるべくうるさく見えないように整えています。
その中で、無印良品の家具や収納雑貨は、ほど良くバランスを整えたり補ったりと、さりげなく良い仕事をしてくれるんです」

暮らしに添って、継ぎ足す。壁に付けられる家具

「ここ数年でふたりともリモートワークが多くなって、飲みものを楽しむようになりました」と、この家に暮らしてからの変化を語る大塚さん。
それを象徴するように、カラフルな紅茶の缶が、壁に付けられる家具 棚 の上へディスプレイのように並べられていた。
そして、よく見ると、長さが異なるふたつの棚をつなげて使っていることに気づく。

「デザインが魅力的だった缶を、ずらりと並べたくて、壁に付けられる家具の中から、棚を取り入れました。最初はひとつで納まっていたものの、買い足したら乗らなくなり、数年後に同じシリーズの棚を継ぎ足したんです。
木の色が少し異なるのですが、今はそのちがいも含めて気に入っています。変化に応じて、あとから買い足すことができるって、良いですね」

長く住めば、暮らしかたも欲しいものも変化する。
住まいという枠の中で、大塚さんご夫妻は、自分たちの変化にやわらかに寄り添い、必要なものを買い足したり買い換えたり、ときには自作したりすることで、今の心地良さをつくってきた。



「この家に引っ越して10年以上が経ち、やっとなにを置くか、なにを選ぶかという観点が研ぎ澄まされてきた気がします。
暮らしはじめのころは、無印良品の汎用性が高いアイテムにも助けられながら、住まいの寸法や使い勝手に合わせて、DIYでつくった家具も取り入れていました。
アレンジしながら自分らしさを足すような当時の空間づくりもおもしろかったのですが、今は少しずつ憧れの家具を置けるようになって、そのときとはまたちがう、住まいづくりの楽しさを味わっています」


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