アレンジレシピ
ジャスミン米の香りがやさしい。簡単&本格エスニック粥|長谷川あかりさんの「はじめての食材、はじめてのレシピ」

2025/10/18

長谷川あかりさん
はせがわ・あかり/料理家、管理栄養士。俳優、タレントとして活動後、大学で管理栄養士の資格を取得。SNSで発信するレシピが話題となり、現在は雑誌やWEB、テレビなどで数多くのレシピ提案を行う。『今夜も食べたいお疲れ様レシピ帖』(KADOKAWA)や『つくりたくなる日々レシピ』(扶桑社)など著作多数。
香りがたまらない。簡単なのに本格的なエスニック粥
タイ原産の高級な香り米として知られる「ジャスミン米」。その香りを楽しみながら、調理は簡単、味わいは本格派のエスニック粥を作りたい。
タイの定番朝食のひとつである「ジョーク粥」をヒントに、ナンプラーとライムを効かせ、挽肉のお団子を浮かべて、最後に黄身をトッピング。
食べ応えがあり、異国情緒感じる一品を教えていただきました。
材料と作り方
【材料(2〜3人分)】

・ジャスミン米 150g
・水 1500mL
・にんにく 2片
[A]
・豚ひき肉 100g
・ナンプラー 小さじ1
・あらびき黒胡 椒適量
・ナンプラー 小さじ1/2
・塩 小さじ2/3~1弱
・生姜の千切り 適量
・卵 人数分
・ライム果汁、黒酢 お好みで
【作り方】
① 鍋に水を入れて強めの中火で沸騰させる。洗ったジャスミン米とにんにくを加え、再沸騰させたら火を弱め、蓋をずらしてかぶせる。そのまま時々混ぜながら30分間静かに煮る。

② パックに入った豚ひき肉に[A]を加え、スプーンでよく練る。
③ 卵を卵黄と卵白にわける。
④ ①に、スプーンで小さく丸めた②と③の卵白を入れ、卵白が固まるまでは混ぜながら、中火で5分煮る。ナンプラーと塩で味を調える。

⑤ 器に④を盛り付け、千切り生姜と③の卵黄をのせる。ナンプラーを少量かけたり、ライム果汁や黒酢で味の変化を楽しんで。

カレーだけじゃない!ジャスミン米の楽しみ方
「ジャスミン米はとってもいい香り。それを丸ごと頬張りたいと考えた時、お粥にするのが一番簡単でおいしい」
炊いてももちろん美味しいけれど、その場合はカレーを作ったり、ガパオを作ったりともう1つ調理が必要に。お粥ならばお鍋ひとつで完成する手軽さがうれしい。
「日本人にとってお粥は食べ慣れているものだと思いますが、お米が変わることで、味付けも変わり、新鮮なメニューになります。味付けは鶏ガラスープの素でも醤油でもなく、ナンプラーで。旨みを兼ね備えているので、出汁のような役割で全体に風味とコクを出してくれます」

エスニック感のあるベースに、ナンプラーをひいたら、最後のエッセンスにはライムを。
「いつもと気分を変えるなら、レモンではなくライムを。日本原産ではない食材はエスニックな味わいをグッと高めてくれます。味付けも、醤油だとジャスミン米の香りと喧嘩してしまう。
むしろ、ナンプラーのクセがちょうど良い味わいになります。パクチーをトッピングするのも相性がいいですよ」
無印良品のジャスミン米は300gとコンパクトな分量。「これまでジャスミン米を使ったことがない方にはお試しにちょうどいいサイズだと思います。ぜひこの香り豊かなお米を使ってエスニックな一品を楽しんでください」
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