汗のかき方でわかる。体質別におすすめのセルフケア食材

汗のかき方でわかる。体質別におすすめのセルフケア食材

おたより/ゆらぎに寄り添う。養生日和

2026/08/05

季節の移ろいや、年齢を重ねる中で、日々変わりゆく心と体。そんな誰もに訪れる“ゆらぎ”に耳を傾け、健康をサポートし、“感じ良い”暮らしへと導く養生の知恵を、無印良品からお届けします。今回は、汗のかき方の特長から、自分の体質を見極め、少しでも快適に夏を乗り超えるためのセルフケアについて、漢方生薬ソムリエの織田枝里子さんに教えてもらいました。
取材と文・高浦彩加 撮影・藤井由依

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織田枝里子
織田枝里子(薬剤師・漢方生薬ソムリエ)
良品計画 食品部商品開発 お茶担当。総合商社に新卒入社し、過労とストレスで身体を壊したのを機に漢方と出合い、体系的に学ぶため、薬学部に再入学。生薬研究室で薬草を栽培しながら研究に励み、漢方や薬草をもっと世の中に広めたいという思いから、現職に至る。

あなたはどっち? 汗のかき方でわかる2つの体質

暑い季節に多くの人を悩ませるのが汗。体温調節にかかせない生理機能の一つですが「必要以上にかく汗は、体のバランスが崩れているサイン」と話すのは漢方生薬ソムリエの織田枝里子さん。

「気温が高い環境にいたり、運動したりすると誰しも汗をかきますが、涼しい屋内に移動したあとなど、本来それほど汗をかかないような環境でもだらだらと汗が止まらない。そんな自覚がある人は、エネルギーが不足し、汗を体にとどめておく力が弱まっている状態かもしれません」

一方で、汗をあまりかけない人も、熱をためこみやすくなってしまうので、大切なのは「適切な量の汗をかけるように体のバランスを整えること」と織田さん。

汗のかきすぎ、かかなさすぎ、それぞれどのようなケアが必要なのか。その指針となるのが、東洋医学における「虚実(きょじつ)」という考え方です。

「『虚実』は簡単にいうと元来の体力、体格の傾向を大きく2つに分類する考え方で、体力がなく疲れやすい『虚証(きょしょう)』タイプと、体力があり疲れにくい『実証(じっしょう)』タイプに分けられます。

虚証実証
体格痩せ型、水太り筋肉質、固太り
顔色青白い、黄色い赤い
かきやすいかきにくい
低くか弱い、小さい高く力強い、大きい
活動性消極的で疲れやすい積極的で疲れにくい
※あくまでも傾向で、必ずしもすべてが当てはまるとは限りません。

まずは自分の体質を知ることが大切。そのうえで、体質にあったセルフケアを取り入れましょう。

汗をかきやすい「虚証」タイプ

「『虚証』は、人体を構成する基本的な3要素『気・血・水』(詳しくはこちらの記事)が全体的に少ないタイプ。体の表面は『気』によって守られていると考えますが、気が不足するとバリア機能が弱くなり、汗が漏れ出やすくなってしまうんです。

このタイプは、汗を止めようとするよりも、『気』を補ってバリア機能を整えてあげましょう。山芋は『気』を補い、滋養強壮に役立つ代表的な食べもの。『虚証』タイプの人にはおすすめです」

無印良品の冷やし茶漬け 梅肉と長いも

ほかには、酸味のある食べものも◎。

「東洋医学では、酸味には必要以上に汗が出るのを抑え、体のうるおいを守る『収斂(しゅうれん)作用』があると考えられています」

梅干しやレモン、柑橘類などを上手に取り入れてみましょう。

汗をかきにくい「実証」タイプ

「『実証』は、『気・血・水』の総量が多いタイプ。その分、体の中に余分な熱がこもりやすく、汗をかけない状態が続くと、熱を外へ逃がせず、イライラやのぼせにつながることも。

このタイプは、夏でも軽い運動を取り入れ、適度に汗をかいて熱を逃がすことを意識しましょう。また、水分代謝を整えるきゅうり、冬瓜、なす、おくらといった夏野菜も積極的に食事にとりいれて」

熱ごもり対策の詳しい養生法は、こちらの記事でも紹介しているので参考に。

どちらのタイプもエアコンによる冷えに注意

冷房で体を冷やしすぎると、寒さに弱い『虚証』は、『気・血・水』のバランスが乱れやすくなり、一方、『実証』も発汗機能の低下につながり、内部の熱を発散しにくくなってしまい、どちらのタイプにとっても悪影響が。

エアコンの効いた部屋で羽織を肩にかけて本を読む女性

「寒いと感じる前に薄手のカーディガンを羽織るなどして、体を冷やしすぎないよう心がけましょう」

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