「もう着ない服」から「出会いなおしたい服」へ。ReMUJI(衣服リユース)の取り組み

ReMUJI(衣服リユース)|「もう着ない服」から「出会いなおしたい服」へ

おたより/無印良品の活動

2024/06/12

無印良品では着なくなった服を回収し、あらたに手を加えて、販売する取り組み「ReMUJI(衣服リユース)」を展開しています。
どのような服を回収し、どのような「出会いなおしたい服」へ生まれ変わらせているのか、詳しく紹介します。

染めなおす、洗いなおす、ReMUJI の服

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衣服リユースで扱っているのは、シャツやカットソー、パンツなどをはじめとした服。

回収されたものを右から左へと販売するのではなく、お店ごとに選別し、それぞれの状態や魅力にあった“ひと手間”を加えてから、店頭に並べています。

あるものは国内の工場で染めなおしや洗いなおしを行い、またあるものは、裁断した服をつなぎ合わせたリメイクを施して。

サイズや色の違いだけでなく、一点一点つくられた時代やデザインの異なる服を再生しているため、自分好みの一点ものを掘り起こすような「選ぶ楽しみ」も、衣服リユースならではの魅力です。

衣服リユースを開始した当時から販売しているのが、“染めなおした服”シリーズ。

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回収した衣類を染めなおすことで、新たな価値を伴った再生を行ったことが大きな特長です。

同じ染料で染めても、元の衣服の生地や色味によって一つひとつ風合いが異なるため、店頭にはそれぞれに個性ある表情の染めなおした服が揃います。

染めなおす色は、藍色に染めたジャパンブルーを想起させるネイビーと黒の二色。

本来の植物による「藍染め」とは異なりますが、その色調には寄せつつ、手入れの手間がかからない、気軽に着られる染料を選んでいます。

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また、無印良品の服では、生地と似た色の糸を縫製に使うことが多いのですが、“染めなおした服”の染色方法ではポリエステルの糸が染まらないことから、ステッチの糸がデザインに生まれ変わるのも個性のひとつ。

その他、定番のボーダーTシャツが地の色に重ねて染色され、味わい深い濃色に生まれ変わるといった、衣服リユースだからこそ出会える、同じものがふたつとない個性もシリーズの特色です。

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一方、回収した服を仕分けるときに驚かされるのは、その状態の良さ。

まだ着られる、きれいな服を回収ボックスへ入れてくれた方の良心に支えられながら、それらを洗いなおして販売しているのが、“洗いなおした服”シリーズです。

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大きな特長は、もう手に入らない商品を含むさまざまな時代の服が、店頭へ一堂に揃うこと。
定番品でも素材や仕立て、色やかたちがいまとは異なるものも多く、ときには以前に愛用していた服と同じ世代のものへめぐり会えるご縁も。

また、本来であれば染めなおしの工程へ進める服であっても、デニムなど、着用を通じて色落ちが良い風合いに育っているものは、あえて染めなおしをせず、“洗いなおした服”としてお店へ並べています。

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「着なくなった服と出会いなおせる」わくわく感があり、さまざまな年代のものが揃う、“洗いなおした服”。

永く大切に使う、というリユースの本質を伝えつつ、めぐり会った服を通じて、あの頃の気分に想いを馳せる楽しさをももたらしてくれる、懐かしいアルバムのようなシリーズです。

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回収への参加で、一日一回まで 10 ポイント付与

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ReMUJI による衣料品回収の取り組みは、すべてのお店に常設されています。
無印良品の服であれば、肌着、靴下、雑貨を除き、回収基準は不問。
年代や種類、状態の良しあしは問わず、どんなものでも受け付けており、回収へ参加された方には、一日一回まで、10 ポイントを付与しています。

“染めなおした服”や“洗いなおした服” 、複数の服をつなぎ合わせたリメイクによる“つながる服”など、手を加えることで新たな息吹を与えられる服は、いくつもの選定基準と照らし合わせて、お店のスタッフが一つひとつ選別をしています。
ふたたびお店で手に取ってもらえる状態の服は、販売に向けたそれぞれの加工工程に回し、それ以外のものはリサイクルとして活用へ。

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衣服リユースを取り扱うお店では、回収ボックスへ託した服がその先、どう生まれ変わっていくのか、その循環の先を陳列された商品として、直接目にすることができます。

年中いつでも服を回収する環境が整っていることはもとより、多くの方が積極的に状態の良い服の回収へ参加している、そのこと自体がこの取り組みの最も大きな価値です。

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日本の文化と知恵を生かして、服に新たな息吹を

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無印良品が衣料品回収の取り組みをはじめたのは、2010 年。当時は、エネルギーに変換するリサイクルが目的でしたが、いざ回収をはじめると、想像以上にきれいな服が多く集まりました。

そのような反応を得て、2015 年からはリサイクルにとどまらず、リユースサービスとして商品を展開。
それが、ReMUJI のはじまりです。

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当時のコンセプトは、「服は布から」。

回収した服ができる限り永く着られる未来をイメージする中でたどり着いたのは、日本古来の布に対する考え方でした。

例えば、着古した着物を一度ほどいて染めなおす、穴や傷があるところを刺し子で補強するなど、一つのものを大事に使う日本の文化にヒントを得ながら、プロジェクトを進めてきています。

そんな背景から、無印良品では流れ作業のように不要な服を回収するのではなく、お店のスタッフが、一つひとつの服について、その先の在り方を見据えた上で選別することに重きをおいてきました。

どんな服がどんな状態で戻ってきているか、お店のスタッフが把握することは、今後の商品開発へ役立つ気づきにも繋がっています。

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ReMUJI(衣服リユース)を取り扱うお店

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現在、衣服リユースを取り扱うお店は、全国で 46 店舗(2026年4月28日時点)。首都圏をはじめ、関東近郊や地方主要都市が中心です。“染めなおした服”と“洗いなおした服”はすべての店舗で取り扱いがあります。

衣服リユースでは、一つひとつが個性ある存在として、回収前の性別などで陳列を分けることもなく、すべて同じ棚に並べられています。

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無印良品がリサイクルを目的とした服の回収をはじめた当時、そのような試みを知る人は、まだ多くはありませんでした。

そんな中、年々参加者が増え、近年は世の中全体の動きとしても SDGs の取り組みをきっかけに、さまざまな企業や団体が服の回収をはじめています。

そんな次世代に向けて、今後さらに目指していきたいのは、全国どこの地域でも ReMUJI(衣服リユース)を手に取ってもらえること。と同時に、あらたなリメイクやアップサイクル、それを含めた品ぞろえの拡充など、生産体制にも力を入れていきたいと考えています。

ReMUJI(衣服リユース)は、やさしい心が添えられた、服の回収によって成り立っています。

回収とあらたな生まれ変わりが店頭に並ぶことの両輪を、より良いバランスで回していくことで、今後もその循環の中へ、いつでも気軽に入ってもらえたらと願っています。

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