綿のちからで、蒸れにくい。夏のインナーの新定番 | さらっと綿インナー

無印良品のさらっと綿インナー

おたより/軽、快、楽。ロングセラーのひみつ

2026/05/15

疲れにくいスニーカー、肩の負担を軽くするリュックサック、綿100%の着心地の良い肌着……。日常がより心地良く、楽しくなる。たくさんの人にながく愛されている、無印良品のロングセラー商品はどのようにつくられ、アップデートしてきたかを担当者に聞く連載。
第十回は、蒸れにくくさらっとした着心地で、夏の機能性インナーの定番となった『さらっと綿』について。

(取材と文・岡島みのり 撮影・堤智世)

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さらっと綿

蒸れにくさに着目して開発した、綿100%の機能性インナー。吸放湿性を高めた綿が湿気を効率よく吸って逃がし、衣服内を快適に保ちます。さらに通気性と接触冷感性を備え、着た瞬間はひんやり、その後もさらっとした着心地。脇に縫い目のない仕様など、肌あたりに配慮した設計で、日常に寄り添う一枚です。

※一部対象外品あり

暑さによる不快感を「綿」で解決する

綿のちからで、蒸れにくい。夏のインナーの新定番 | さらっと綿インナー_WgC67l

——以前、冬の機能性インナー『あったか綿』の話を聞きましたが、今回は夏のインナー『さらっと綿』。まず、この商品はいつごろ生まれたのでしょうか。

「もともとは『綿でさらっと』というシリーズ名で2020年の春夏シーズンから展開しており、『さらっと綿』という名前になったのは2023年から。さらに、綿100%仕様に統一されたのは、2025年からです」(商品企画担当)

※一部対象外品あり

——どういった経緯で、綿100%にこだわったのでしょうか?

「もともと、肌あたりが気になるというお客様の声は多くいただいていました。特にインナーは素肌に直接触れるものなので、できるだけやさしい素材でつくりたい、というのが前提にあったんです。綿100%の機能インナーを考えるにあたって、生活者の不満や市場にある商品をかなりリサーチしました。その中で、高温多湿な日本では“蒸れ”が最も不快なんじゃないか、という結論に至ったんです。市場には、接触冷感や吸水速乾を強みとした合成繊維のインナーが多いのですが、合成繊維は水を吸わない分、どうしても蒸れやすいところがある。だったら、綿100%でそこに挑戦しようと考えました」(素材開発担当)

綿100%なのに、さらっとしている理由

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——先ほども話に上がったように、夏のインナーといえば、ツルツルとした素材で接触冷感をうたったものが大半なイメージなのですが、綿100%で、涼しいインナーというのが新鮮です。

「まず大前提として、ただの綿ではないんです。綿そのものに、特許技術の改質方法で吸放湿性を高める機能を付与した綿を一部使用しています」(素材開発担当)

——綿そのものに、ですか。

「はい。『あったか綿』のときは吸湿発熱でしたが、さらっと綿では湿気をしっかり吸って、外に逃がす機能をもたせています。課題だった、“蒸れ”をどうにかするためです。ただ、実は天然の素材は改質が難しいんです。合成繊維は工業製品なので機能を付けやすいのですが、天然素材の綿は、長さも太さも全部違う。毎年、産地の状況によって品質も変わるので、安定した品質のために産地を見直すこともあります」(素材開発担当)

——天然素材ならではの難しさがあるんですね。

「そうですね。これはかなり専門的な話になってしまいますが、機能を付加することによって色が染まりにくくなるというデメリットもあります。黒や白などは比較的綺麗に染まるのですが、グレーみたいな中間色は特に、安定した染色が難しい。加工方法や染色条件を見直して、かなり調整しています」(素材開発担当)
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“さらっと”は、五つの要素でできている

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——そもそも、“さらっと”した着心地って、とても感覚的ですが、実際にはどんなものなのでしょうか。

「五つの要素があると考えています。吸汗・速乾性があること、表面が凹凸構造で肌への接触面が少ないこと、通気性が良いこと、軽くて薄いこと、そして適度にハリのある素材であること。これらを『さらっと綿』には取り入れています」(素材開発担当)

——そのすべてを、綿素材で実現することを目指したんですね。

「たとえば、通気性がよくないと風が通らないので蒸れますし、重たいものはペタッと肌に張り付きやすい。逆にコシがないものも、くたっと肌にまとわりついてしまいます。」(素材開発担当)
「加えて、編み方にもこだわっています。どのようにさらっと感と肌あたりの良さを両立するかを、さまざまな編み方で試しました。ザラザラしすぎると硬くて肌あたりが悪いし、つるっとしすぎると綿らしい風合いがなくなるし、毛羽を感じやすくなることもある。その落としどころを探るのがすごく大変でした」(デザイナー)

——たしかに、“さらっと”って、人によってイメージが違いそうです。

「しかも、接触冷感もやはり夏のインナーには重要なポイントですよね。触った瞬間に冷たく感じることも大事なんですけど、それだけに振ると、今度は蒸れにくさや綿らしい着心地とのバランスが崩れる。だから、生地の表面感や編み地、糸の番手、撚りの強さまで含めて調整しています」(デザイナー)
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『さらっと綿』の糸を使用したレッグウェアも展開している

見えない部分こそ、着心地を左右する

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——着心地という意味では、素材だけではなく、仕様や縫製も大きな要素ですよね。

「そうですね。インナーは素肌に着るものなので、肌へのストレスはできるだけ軽減したい。なので基本的には、脇に縫い目のない仕様にしています。また、取り扱い表示もタグではなくプリントにすることで、ごわつきをなくしました」(商品開発担当)

——汗取りパッド付きのアイテムも人気だとか。

「婦人では『汗取りパッド付き タンクトップ』が特に好評ですね。これについても、パッドをただつけるだけではなく、できるだけ縫い目が当たらないよう、パーツの重ね方や縫い方を工夫しています。以前は身頃のパッド部分を三枚重ねでつくっていたのですが、脇部分がゴワゴワするという声があり、現在はパーツ構成を見直して、生地の重なりが少なくなるように調整しました。そのほか、薄手タイプも根強い人気。こちらより細い糸を使い、トップスにひびきにくいことを一番に考えたタイプで、さらっと綿シリーズの中でもっとも軽やかな着心地。薄手のトップスのインナーにもおすすめのアイテムです」(デザイナー)
「そのほか、今シーズンは紳士とこどもの品番で“メッシュ編み”のタイプも新たに発売しました。さらっと綿インナーで使用している糸をメッシュ編みにすることで、より通気性を高めたタイプです。こども用のさらっと綿には、裾にお名前を書ける欄も設けています」(商品開発担当)
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今期新たに登場した、メッシュ編みのさらっと綿インナー

——最後に、「さらっと綿」が多くの方に選ばれている理由とはなんでしょうか。

「やはり、“綿へのこだわり”という部分を多くの方に支持していただいていると思います。肌あたりの良さを大事にしながら夏の不快感に向き合い、機能性と心地良さを両立しているところだと思っています」(商品開発担当)
「ありがたいことに、日々多くのお客様から着用感のレビューをいただきます。そういった声をもとに、アップデートを続けていることも一つだと思います。“綿100%”に行きついたのも、お客様の声があってのことでした。着心地の良さの追求というのは、今までもこれからも、無印のインナー全体に共通していることだと思います」(デザイナー)
綿のちからで、蒸れにくい。夏のインナーの新定番 | さらっと綿インナー_56U4cX
こども用の『さらっと綿』インナー


ReMUJI

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