心地良い眠りのために、肌あたりを追求 | 脇に縫い目のない 二重ガーゼ 長袖パジャマ

心地良い眠りのために、肌あたりを追求 | 脇に縫い目のない 二重ガーゼ 長袖パジャマ

おたより/軽、快、楽。ロングセラーのひみつ

2026/06/29

疲れにくいスニーカー、肩の負担を軽くするリュックサック、綿100%の着心地の良い肌着……。日常がより心地良く、楽しくなる。たくさんの人にながく愛されている、無印良品のロングセラー商品はどのようにつくられ、アップデートしてきたかを担当者に聞く連載。
第十一回は、発売から25年以上、多くの人の眠りに寄り添っている『脇に縫い目のない 二重ガーゼ パジャマ』について。

(取材と文・岡島みのり 撮影・堤智世)

無印良品の脇に縫い目のない 二重ガーゼ 長袖パジャマ
脇に縫い目のない 二重ガーゼ長袖パジャマ

着心地を追求し、脇の縫い目をなくしたパジャマ。オーガニックコットン100%の二重ガーゼ生地を使用し、ふんわり軽やかな肌触りに仕上げました。今季は糸の細さや加工方法を見直し、さらに心地良い風合いに。季節を問わず快適に着られる定番アイテムです。

赤ちゃんのおくるみに着想を得た「二重ガーゼ」

無印良品の脇に縫い目のない 二重ガーゼ 長袖パジャマ

——無印良品の定番として愛され続けている「脇に縫い目のない 二重ガーゼ 長袖パジャマ」ですが、いつ頃から販売されているのでしょうか。

「元となる商品の発売が2000年の春夏シーズンなので、そこから数えると25年以上。無印良品のパジャマの中で、もっともながく支持されている商品ですね。ガーゼは、赤ちゃんのおくるみにも使われるほど肌あたりの良い素材なのですが、パジャマも同じように、素肌に直接触れるもの。やさしい着心地を目指す中で、二重ガーゼはとても相性の良い素材でした」(素材開発担当)

——なぜ“二重”にこだわっているのでしょうか?

「一枚では薄くなりすぎるガーゼを二重に重ねることで、ふんわりとした空気の層が生まれるんです。やわらかさだけなら薄い生地の方が出しやすいのですが、その分耐久性が落ちてしまう。二重にすることで、通気性や保温性も確保しながら、軽さと心地良さのバランスを取っています。またガーゼは、重ねる枚数によって着心地も変化するんです。三重、四重と重ねるほど保温性は高まりますが、その分生地の厚みや重さも増していきます。二重ガーゼは春から秋、冷房の効いた夏の室内まで幅広く着られる絶妙なバランス。長年支持されている理由のひとつだと思います」(商品開発担当)

——「一年中販売してほしい」というお客様の声も多かったのだとか。

「以前は春夏限定の商品でしたが、お客様から年間販売を望む声が多く寄せられていました。実際、夏でも冷房対策として長袖を選ぶ方が多く、今では季節を問わず選ばれる商品になっています。あとはこの数年、海外の店舗からも非常に反応が良いですね。高温多湿でもガーゼの心地良さを実感していただけるようで、海外でも定番商品として親しまれています」(商品企画担当)

睡眠のために、縫い目のストレスを減らす

無印良品の脇に縫い目のない 二重ガーゼ 長袖パジャマ

——素材以外のこだわりを聞かせてください。

「商品名にもなっている、“脇に縫い目がない”という仕様です。もともとは肌着で採用していた考え方を、パジャマでも取り入れようということで商品化しました。脇に縫い目があるとどうなるのか?というと、寝返りを打ったときに肌へ当たりが出てしまうんですよ。縫い目をなくすことで動きやすくなり、寝ている間のストレスを減らすことができるんです」(商品企画担当)

——睡眠状態は無意識であるからこそ、肌あたりへのこだわりが必要なんですね。

「そのほか、縫い代は肌に当たりにくいようフラットに押さえ、洗濯表示もタグではなくプリントにしています。見えにくい部分にも、快適な睡眠のための工夫を凝らしました」(商品企画担当)
無印良品の脇に縫い目のない 二重ガーゼ 長袖パジャマ

軽さとやわらかさを求めて、進化を続ける

無印良品の脇に縫い目のない 二重ガーゼ 長袖パジャマ

——20年以上続く定番商品ですが、これまでに大きなアップデートも行っているのでしょうか?

「実は2025年春夏シーズンに、生地を大きく見直しました。糸をより細くし、織り込む本数も調整しています。さらに従来の製品洗いから“エアータンブラー加工”へ変更したことで、より軽く、やわらかな風合いになりました。簡単に言うと、大きな箱のような機械の中で、生地を高圧な空気の力でほぐす加工です。生地が自然にほぐれることで、ふんわりとした風合いになります」(素材開発担当)

——風合いだけでなく、環境面でのメリットもあるそうですね。

「従来の製品洗いに比べ、水の使用量を削減できます。着心地の良さと環境配慮の両立を目指した結果、この加工にたどり着きました」(素材開発担当)

快適な眠りを支える細かな仕掛け

無印良品の脇に縫い目のない 二重ガーゼ 長袖パジャマ

——素材だけでなく、細かな仕様にもこだわりが詰まっていますね。

「寝る時のストレスをできるだけ減らすことを大切にしています。例えば襟元は、一番上までボタンを留めても着られるデザイン。冷房が効いた部屋や肌寒い季節には首元を覆えますし、暑い時は開襟で着ることもできるんです」(商品企画担当)

——着る環境に合わせて調整できるんですね。

「出来る限り多くの人にとって快適な着心地を目指していますが、感じ方は人それぞれですし、気温やその日の体調などによっても変化します。細かな調整ができることで、より満足度を高められればという思いです。たとえばウエストのゴムも、内側の調整口からゴムを引き出せる仕様に。縫い留めてフィット感を調整したり、ゴムが傷んだ際にはゴム替えも可能です」(商品企画担当)
「少しマニアックな話ですが、実はこのゴムも、眠りを妨げないためのちょうど良いフィット感を求め、こだわり抜いて選んだものです。ゆるやかに伸びて締め付けすぎない設計で、インナーなどにも使われています」(素材開発担当)
無印良品の脇に縫い目のない 二重ガーゼ 長袖パジャマ

——ポケットがないのも、あえての仕様だとか。

「寝るための服なので、余計なものはできるだけ付けていません。ポケットをなくすことで縫製も減り、肌あたりの良さが心地良い睡眠につながっていると思います」(商品企画担当)

——開発に携わっているお二人にとって、このパジャマの理想とは?

「やはり“ふんわりやわらかくて軽い”ことですね。着ていることを忘れるくらい自然で、眠ることに集中できる一着を目指しています」(素材開発担当)
「パジャマなので、寝ることを邪魔しないのが一番大事だと思っています。機能を足すのではなく、着る人が自然に心地良く過ごせること。そのために必要な工夫を積み重ねていきたいですね」(商品企画担当)
無印良品の脇に縫い目のない 二重ガーゼ 長袖パジャマ


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