
【商品開発者が語る無印良品】直角の理由
ほとんどの方が、あまり気にしたことがないかと思いますが
かかとの角度は、90°ですよね。
一般的な靴下は120°でできていますが
無印良品の靴下は、かかとのかたちに合わせてすべて90°に編み立てた「足なり直角靴下」です。
では、かかとの角度に合わせると何が良いのか?
ポイントは3つあります。
- おなじ90度だから、かかとにフィットする
- かかとがすっぽり収まるので、動きによる「ずれ」を抑えて、ずれ落ちない
- 靴下全体が足にフィットしているので、足首部分を締め付けなくてもフィット感がある

もしも 90°じゃないと、余分な生地がうまれて、動くたびにずりおちてきてしまうのです。


チェコのおばあちゃんとの出会い
無印良品の「直角靴下」が誕生するヒントとなったのは
チェコで出会った、ルジェナおばあちゃんから学んだ知恵からきています。
東欧のチェコは雪国であるため、氷点下15度という日も珍しくなく、
外出時はブーツに分厚い靴下を履いて、足元もしっかり防寒しなければなりません。
そんな環境に住むルジェナおばあちゃんが編んだ靴下のかかとは「直角」のかたちをしていました。
おばあちゃんの編んだ靴下を履いてみると、かかと部分がすっぽりと収まって生地が余ることなく、
ズレ落ちにくく、とても履き心地が良いものでした。
履く人のことを考えて、履き心地の良さを追求し、履く人に喜んでもらえる靴下。
ルジェナおばあちゃんが編んだ靴下の心地良さを、もっと多くの人に手軽に味わって欲しい。
そんな思いから、手編みでかたちつくった直角を機械編みで再現するという、
今まで誰もやったことのない挑戦が始まりました。 …続きはこちら