イオンモール堺北花田
【イオンモール堺北花田】私とこの本|MUJIBOOKS

2020/05/29
私とこの本、最終回。今週は「10さいからの本」をご紹介します。当店に、新しい本の棚ができました。
本は、読むときの年齢や環境によって、理解の仕方や感じ方がちがうものです。読んだときよりも、時間がたってからハッと気がつくこともあります。その反対に、あることをきっかけに、その本を思い出したりもします。
10歳のころを思い出してみてください。にぎやかな声が聞こえる校庭。西陽が差し込む穏やかな図書室。母の迎えを待つ習い事の帰りの土手の夕暮れ。
私は10歳のときに、少しさみしい思いをしました。大好きな書道の先生や隣の席の友だちとの永遠の別れ、仲良しの友だちの引越。ぽっかりと心に穴が空いてしまいました。
ふと、空を見あげると、飛行機。あ、ライト兄弟だ。空を飛びたいという夢をかなえた偉人の本を思い出し、読み返しました。読み終えたら、また他の本。たくさんの本を読むうちに、すっかり私の心は満たされていきました。
言葉や本は、ときに私たちの心の糧となり、支えとなってくれます。
おとなになった今でも、「これ読んでみたら」と教えてもらった本が心に沁みわたることがあります。水木しげるさんは、戦地に赴くときにゲーテの本を持って行ったのだとか。ある作家さんはミヒャエルエンデの「モモ」こそおとなに大切な本だと言います。
たくさんの本に触れて、心の引き出しにたくさんの言葉を入れてみてください。ふとしたきっかけで、大きな支えとなってくれるでしょう。
■おすすめの本■
『そらいろ男爵』 / 主婦の友社
ジル・ボム、ティエリー・デデュ
爆弾の代わりに落とした本が、戦争を止めたというお話。本は力をくれたり、落ち込んだ日には励ましてくれたり。自分が変わるきっかけになることがあります。あなたもそんな一冊に出会えますように。
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『はじまりの日』 / 岩崎書店
ボブ・ディラン、ポール・ロジャース、アーサー・ビナード
新しく何かを始めるとき、かべにぶつかったとき、どんな気持ちになりますか?心配、こわい、不安?もしそんな気持ちになったら、この本に描かれている歌詞を読んでみてください。あなたのまわりにいる人たちは、あなたをやさしく見守ってくれています。おそれずに一歩を踏み出してみて。
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『翻訳できない世界のことば』 / 創元社
エラ・フランシス・サンダース
「そんな言葉があったんだ」というおどろきとわくわく。いろいろ感じながら言葉に興味をもってくれると嬉しいな。表紙もとてもきれいなので、手にとって読んでみてくださいね。
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『注文の多い料理店』 / 三起商行
宮沢賢治
注文の多い料理店pdfはこちらから
宮沢賢治の本はたくさんあるけれど、37年という短い生涯で出したのは、たった2冊だけ。この本と『春と修羅』。今では知らない人は少ないですよね。ふしぎな料理店へようこそ。
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『なんだろうなんだろう』 / 光村図書出版
ヨシタケシンスケ
なんだろうって考えても答えが出ないときもあるんです。それでもあきらめずに、なんだろうって考えてみて。あるとき突然「あっ」ってひらめくこともありますよ。なんだろうって考えると、いろんな道が目の前にひろがります。
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『ざっそうの名前』 / 福音館書店
長尾玲子
ざっそうの名前pdfはこちらから
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『星の王子さま』 / 岩波書店
著:サン=テグジュペリ 訳:内藤 濯
永遠の名作。「かんじんなことは目に見えないんだよ」。心の目を持つことで、人は豊かになれるんだよと、王子さまやキツネがやさしく教えてくれます。それは、誰かを大切だって思ったり、誰かのよろこびを自分のことのように願ったりよろこんだりすることかもしれません。
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『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』 / 新潮文庫
小山鉄郎、白川静
読書を通して自然に漢字に親しむと漢字は自然と頭に入ってくる。文字の姿のもとを知れば、別の世界が広がりそうです。
ほんとうにおもしろいって思うことや好きなことはどんどん知りたくなっちゃいますよね。学ぶというのは、知りたいって思うこと。自分の世界を広げる「好き」が見つかるといいですね。
少しの言葉でモノ本来のすがたを伝えてきた無印良品は、生まれたときから「素」となる言葉を大切にしてきました。本は「素の言葉」の宝庫です。またそれを読む人の心も「素の言葉」で形成されているのかもしれませんね。イオンモール堺北花田 MUJIBOOKSでは、長く読み継がれてきた本をあつめて、これからも本のあるくらしを提案します。
無印良品 イオンモール堺北花田 2020.05.29
本は、読むときの年齢や環境によって、理解の仕方や感じ方がちがうものです。読んだときよりも、時間がたってからハッと気がつくこともあります。その反対に、あることをきっかけに、その本を思い出したりもします。
10歳のころを思い出してみてください。にぎやかな声が聞こえる校庭。西陽が差し込む穏やかな図書室。母の迎えを待つ習い事の帰りの土手の夕暮れ。
私は10歳のときに、少しさみしい思いをしました。大好きな書道の先生や隣の席の友だちとの永遠の別れ、仲良しの友だちの引越。ぽっかりと心に穴が空いてしまいました。

言葉や本は、ときに私たちの心の糧となり、支えとなってくれます。
おとなになった今でも、「これ読んでみたら」と教えてもらった本が心に沁みわたることがあります。水木しげるさんは、戦地に赴くときにゲーテの本を持って行ったのだとか。ある作家さんはミヒャエルエンデの「モモ」こそおとなに大切な本だと言います。
たくさんの本に触れて、心の引き出しにたくさんの言葉を入れてみてください。ふとしたきっかけで、大きな支えとなってくれるでしょう。
■おすすめの本■
『そらいろ男爵』 / 主婦の友社
ジル・ボム、ティエリー・デデュ
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『はじまりの日』 / 岩崎書店
ボブ・ディラン、ポール・ロジャース、アーサー・ビナード
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『翻訳できない世界のことば』 / 創元社
エラ・フランシス・サンダース
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『注文の多い料理店』 / 三起商行
宮沢賢治

注文の多い料理店pdfはこちらから
宮沢賢治の本はたくさんあるけれど、37年という短い生涯で出したのは、たった2冊だけ。この本と『春と修羅』。今では知らない人は少ないですよね。ふしぎな料理店へようこそ。
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『なんだろうなんだろう』 / 光村図書出版
ヨシタケシンスケ
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『ざっそうの名前』 / 福音館書店
長尾玲子

ざっそうの名前pdfはこちらから
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『星の王子さま』 / 岩波書店
著:サン=テグジュペリ 訳:内藤 濯

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『白川静さんに学ぶ 漢字は楽しい』 / 新潮文庫
小山鉄郎、白川静
ほんとうにおもしろいって思うことや好きなことはどんどん知りたくなっちゃいますよね。学ぶというのは、知りたいって思うこと。自分の世界を広げる「好き」が見つかるといいですね。


無印良品 イオンモール堺北花田 2020.05.29