親子三代で愛着を継ぎ、手を加えてきた部屋

親子三代で愛着を継ぎ、手を加えてきた部屋

おたより/スタッフのいえ

2026/06/12

無印良品ではたらくスタッフの家を、愛用しているアイテムとともに紹介します。
今回は、住まいに手を加えながら、愛着を重ねていくくらしが印象に残る、林さんを訪ねました。

戸建て住宅/七人ぐらし

文・内海 織加/写真・幸喜ひかり
(本人提供画像を除く)
住んでいる人
林さん

林さん
無印良品の空間デザイン室で、オフィスなどの空間デザインと法人向け商品開発のチームを統括。両親、兄、奥さんとお子さんふたりの七人ぐらし。

ともに時を重ねる。オーク無垢材 キャビネット

無印良品のスタッキングシェルフが置かれた、林さん宅の一階
写真は林さん提供

林さん家族がくらす一軒家は、交通量のある道路から一本路地を入った珍しい立地。ほんの少し奥まっているからか、街の喧騒から離れたような静けさがあった。
外装からかなりの時を重ねていることが伝わるモダンな建物は、母方のお祖父さんが、およそ六十年前に建てたもの。

無印良品のスタッキングシェルフが置かれた、林さん宅の一階
一階リビングの壁面は、スタッキングシェルフを中心としたレイアウト。左側は6×2 のオーダーサイズを起点にL字に連結。縦との接続部分は正方形ではないが、当時のオーダーではこのようなつくりも可能。中央の飾り柱はここが和室だった名残。

林さん自身も、この家で生まれ育った。
家族を持ってからは賃貸マンションに住んでいたが、実家を今後どうしていくか、家族で話す機会があり、長く住んだ愛着のある家と場所を自身で残し、次の世代にも繋げていきたいと、この家へ戻ることを奥さんと両親に持ちかけると、どちらも賛成してくれたという。

そして約三年前、この家に戻り、両親と兄、そして自身の世帯が同じ屋根の下でくらす、新たな日々がはじまった。

無印良品のスタッキングシェルフが置かれた、林さん宅の一階にて、本を手にとる林さん
この家で生まれ育った林さん。かつて母親も林さん自身も通った小学校に、いまはお子さんが通っている。

再びこの家でくらすにあたり、林さんは建築家の父とタッグを組んでリノベーションに取り組んだ。 三十年ほど前に一度、父の設計でリノベーションをしているため、建物としては二度目の大きな改修工事。
建て替えではなく、リノベーションを重ねているのには理由がある。

「実はこの物件、土地の制約からリノベーションしかできないのです。ですが、私たちが住むには静かで採光や風通しも良く、とてもくらしやすい。まちに愛着もあるので、できるだけ長く、この家に住めたらいいなと思って」

無印良品のオーク無垢材サイドキャビネットが置かれた、林さん宅の1階
右に置かれているのは、REAL FURNITURE の『オーク無垢材 サイドキャビネット』。斜めに板材が張られた職人仕事の床は、父の代で手掛けたリノベーションから残している。(写真は林さん提供)

玄関には、斜めに張られたフローリングと、味のある扉が並ぶ玄関収納。リノベーションと言っても、がらりと大きくデザインを変えるのではなく、元の素材や設えを尊重して残そうとしていることが伝わってくる。

「三十年ほど前に、父が手がけた空間が気に入っていたので、生かせるところは極力そのままに、くらしかたに適応するべきところや、傷んでしまったところを修復できたらと思っていました。玄関も、当時職人さんが苦労して張っていたことを聞いていたので、フローリングを全面張り替えにはせず、なるべく残して行きたくて。
手間はかかるけど、生かすところは生かす、という方針に共感してくれる大工さんと出会うことができて、本当によかったと思っています。

これからのくらしに合わせて、一階の和室を洋室仕様にするなど、大きく変えたところはありますが、大黒柱や建具はそのまま残しました。これまで使っていた扉やドアノブなども極力残し、場所を変えて再利用しているんです」

無印良品のスタッキングシェルフが置かれた、林さん宅の1階
ご両親が住む一階のリビング。元は和室だった
林さん宅1階の、THONET のロッキングチェアとハンスウェグナーのピーコックチェア
柱や障子など和のものが残る中に置かれた THONET のロッキングチェア(手前)と、ハンスウェグナーのピーコックチェア(奥)が空間をモダンに引き立てる。(写真は林さん提供)
IDÉE のソファとシンドバッド・ローテーブル
リビングには、IDÉE のソファとシンドバッド・ローテーブル。(写真は林さん提供)

両親がくらす一階は、和室だった頃の名残もありつつ、そこに個性的なデザイナーズ家具が置かれていることで、和モダンな空間に整えられていた。
壁際には、十年くらい前から使っているという『スタッキングシェルフ』がL字に組まれ、建築や歴史、画集などの蔵書がぎっしり。そのラインナップの幅広さに、お父さんの興味の広さと人柄がにじむ。

無印良品のスタッキングシェルフ
スタッキングシェルフを組み換え、リビングに父親の書架をしつらえた。収まっていたのは、建築はもちろん、歴史、音楽、文学まで、さまざまな分野の古い蔵書から、愛読する小説までさまざま。
無印良品のスタッキングシェルフ
父親の書架。文庫本の収納には、コの字棚を活用して二段組に。
無印良品のスタッキングシェルフ
スタッキングシェルフのオプションパーツ、スチール製ストッパー(現在は終売)に挟んであったのは、林さんの息子さんの絵。
無印良品のスタッキングシェルフ
縦横へ積み分け、時折、面で見せるリズム感もまた、建築家らしい感性。
無印良品のスタッキングシェルフ
スタッキングシェルフの脇には、遊び心ののぞくマグネットが。
林さん宅の1階にあるスタッキングシェルフの上の様子
林家は、祖母が絵を描いていた方、父は建築家で、長兄は人形作家、林さん自身も長く建築を学んでいたという芸術一家。『スタッキング シェルフ』がそのまま小さくなったような小棚へ、兄がお子さん達と遊びながらつくった小さな作品が飾られている。

今回のリノベーションで、一階のために用意したシステムキッチンもまた、無印良品。そして、その脇に置かれたワゴンも、母親が自ら購入してきた無印良品のもの。ダイニングと寝室エリアを分けていたのは、十年くらい前にオーダーして使い続けている、ガラス扉がついた無印良品の食器棚だ。

さらには、部屋の隅に鳩時計があったり、『やわらかポリエチレン ケース』がごみ箱として使われていたり。
無印良品のものが、くらしの中に気持ち良く混じり合っていた。

無印良品の木製カップボードがある、林さん宅1階のダイニング
一階のダイニングキッチン。チェストで仕切った先は寝室に。
無印良品のシステムキッチン
個性豊かなダイニング家具の傍らに、無印良品のシステムキッチンが佇む。
無印良品のステンレスユニットシェルフワゴンセット
お母さんが自分で購入していたという、『ステンレス ユニットシェルフ ワゴンセット』。システムキッチンと壁の間に収まるワゴンを探していたところ、本製品に辿り着いた。
無印良品の木製カップボード。ウォールナットのオーダー品
十年ほど前、林さんが 無印良品 有楽町 でインテリアアドバイザーを務めていた頃にオーダーでしつらえた、ウォールナットの食器棚。上には、作家ものの陶器やオブジェなどを飾っている。
無印良品のやわらかポリエチレンケースをゴミ箱として使っているところ
ダイニングテーブルの下には、ごみ箱として使われていた『やわらかポリエチレン ケース』の姿が。
無印良品の鳩時計
出窓には、兄の作品と鳩時計がぴったり収まっていた。
林さん宅の年季が入ったドアノブ
家のあちらこちらには、三十年前に建築家の父親が手がけたデザインが、いまも大切に残されている。色が濃くなった扉にも、この家が積み重ねてきた時間が感じられた。

林家には、長い年月をこの場所で積み重ね、経年変化による“味”をまとった無印良品の家具がいくつも見られる。彼だけではなく、父親をはじめとした家族もそれぞれ、無印良品の家具を好んでいたそうだ。

「十年くらい前から玄関で使っている『無垢材 サイドキャビネット』をはじめ、今回のリノベーションをする前から使い続けてきた無印良品のものは、多いですね。いま思い返してみると、この家の中で無印良品のものがひとつもない部屋は、ないかもしれません」

無印良品のフォトフレームにもなるトレカケース
近所にお店ができたことで、父親もよく無印良品へ足を運んでいるという。先日は孫の絵を飾りたいと言って、『フォトフレームにもなるトレカケース』を買ってきた。(写真は林さん提供)

好きなものに囲まれた基地。脚付マットレス

無印良品のスタッキングシェルフと脚付マットレスのある部屋

クラシックな階段を上がり、林さん家族がくらす二階へ向かうと、左手には彼の仕事部屋があった。
ここは、元々は子どもの頃にふたりのお兄さんたちと過ごしていた部屋。ここへ新たに一枚壁を設け、書斎へと改装した。

前にくらしていた賃貸の住まいは、ここよりもずっと狭かったため、仕事をするときには近所のカフェやコワーキングスペースなども利用していた。
いまは専用の部屋ができ、仕事もしやすくなったという。

無印良品の無垢材テーブルをワークデスクに。材は栗
この部屋も、以前の部屋の佇まいを大事に、壁にはシナ合板を当時のパターンのまま貼り替え、床面にはコルクフローリングを敷き、全面的にデザインし直した。やわらかな木材の中に、照明やガジェット、ワークチェアの黒が入ることで、ほどよく締まった印象に。

部屋に入ってすぐ目に入ったのは、パソコンなどが配された大きな作業机。
大きなモニターを真ん中に置いていても、まわりにはゆったりと余白があり、散らかりがちなノート類や小物などを、おおらかに受け入れてくれる。

「これは、広島県の山で育ち、未利用になっていた栗の木を使うという企画で販売された、丈夫な無垢材テーブルです。ワークデスクは広めが好きなので、テーブルをデスクとして用いています。まだ数年ですが、これから育っていくのも楽しみです」

栗の無垢材で作られた無印良品のテーブル
固く丈夫な栗の無垢材でつくられたテーブル。自然な木目が美しい。
無印良品のポリプロピレン小物収納ケース
『ポリプロピレン 小物収納ケース』を積み上げ、専用のキャスターを付けて、デスクキャビネットに。脇に見えるのは、ごみ箱として使用している持ち手のついた竹かご。(現在は終売)
無印良品の小物収納け0酢や折りたたみコンテナ
デスクの下の奥には、頻繁に取り出さないものを収納。仕事柄、出張が多いという林さん。キャリーケースは、パルプボードボックス(現在は終売)と『折りたたみコンテナ 窓付』の間が定位置。
無印良品のスチールモニタースタンド引出付
PC作業が多いデスク周りには、ダークグレーの『スチールモニタースタンド 引出付』を愛用。木製ブラインドは、リノベーションの際に無印良品でオーダーしたものだが、実は横幅が窓枠いっぱいだと、笑って教えてくれた。「オーダーだと細かくサイズ指定ができるので、ちょっと攻めすぎちゃったんです」
無印良品のアクリルペンスタンド
モニターの脇には、アクリルのペンスタンドを。
無印良品のアクリル小物収納6段
デスクの上には、細かい文房具などをしまう『アクリル 小物収納6段』と『スタンド ファイルボックス』。書類の整理には『ポリプロピレン ソフトフィルム ホルダー』を使い、仕事でアイデアなどを書き留めるノートも、無印良品を愛用。
木端でできた壁に付けられる家具
山のダイゴミプロジェクトで限定商品として企画した、木端の壁に付けられる家具。
無印良品のスタッキングシェルフ
一階とは異なり、5×5のスタッキングシェルフで壁面をすべて埋める配置。段ごとに使いかたを揃え、下から二段は引出しをぴったり収め、三段目は書籍、四段目は飾り棚、最上段はFLAPの扉をつけた。

そして、デスクの反対側で全面を占めていたのは、またしても『スタッキング シェルフ』。ここへは主に、仕事の参考資料として読んだ書籍や雑誌、好きで買い集めた漫画やアートブックなどが収められていた。

その使いかたにもグリッドごとに、林さんなりのゆるやかなルールがある。
扉の内側にしまう、表紙を面出しして飾る、高さを揃えて本を並べる、引き出しを収めて小物を整理する。
それが、視覚的なアクセントや抜け生み、使い勝手の良さにも通じていた。

無印良品のスタッキングシェルフ
専用扉のFLAPを取り付けた内側には『スタンド ファイルボックス』を収め、細々とした資料関係を立てて収納。
無印良品のスタッキングシェルフ
『スタッキング シェルフ』に収められた本の数々。分野の幅広さも、並べ方も父親譲り。書籍も漫画もエッセイも、無造作に並べているところに、林さんの個性が表れている。
無印良品のポリプロピレン小物収納ケースワイド
シェルフには、『ポリプロピレン小物収納ケース ワイド』を組み合わせた。「いろいろな素材がミックスされているのが好きなんです」と林さん。
無印良品のスタッキングシェルフ
下から三段目は、コの字棚を同じように横一列で取り入れ、段組を揃えた。
無印良品のスタッキングシェルフと脚付マットレス
部屋に置かれたはしごは、もともとこの部屋の上にあるロフトへあがるためのもの。いまは一枚の壁を設けて空間を仕切り、奥の空間とロフト部分に入れる扉はリビングダイニングにある。

スタッキングシェルフの足元には、この仕事部屋のために新たに買ったという『脚付マットレス』があった。しかし、ベッドというよりもソファに近い設え。

「どうしても作業が夜遅くまでかかってしまったり、出張前には早朝に家を出なくてはいけなかったり。そういうときは、妻や子どもたちを起こさないように、ここで寝ることもあります。あとは、リサーチや企画のために本を広げて集中したり、ちょっと休憩をしたいときにも、この場所に腰掛けるのがちょうどいいんです」

この部屋の『脚付マットレス』はベッドだけではない、いくつもの役割を持ち、使う場面や時間によって、求める用途を自由に、やわらかに受け止めていた。

無印良品の脚付マットレスとポリプロピレン衣装ケース
『スタッキング シェルフ』の手前には、スモールサイズの『脚付マットレス』。足元には『ポリプロピレン衣装ケース』が差し込まれていた。
無印良品のステンレス扉につけるフック
壁にはシンプルな板を立てかけ、『ステンレス 扉につけるフック』を引っ掛けて、バッグ収納に。
無印良品のインテリアフレグランスオイル
インテリア フレグランスオイル は、ウッディ一択だという林さん。旅先で購入した溶けて変形したガラス瓶のオブジェなど、彼の仕事部屋にはユニークなアートピースがところどころに飾られている。
無印良品の縦にも横にも連結できる平台者
プリンターが置かれていたのは、『縦にも横にも連結できる 平台車』(写真は林さん提供)

部屋には、作家によるアートピースがあちらこちらに置かれ、その解説をしてくれる林さんの声色からも、創作物が好きだということが伝わってくる。
好きなものを散りばめたこの部屋は、林さんにとって、単なる仕事場ではなく、個に戻って感性を磨ける空間なのかもしれない。

家づくりを自分ごとに。やわらかポリエチレン ケース

無印良品のやわらかポリエチレンケース

二階のへ階段を上がった逆側にある、もうひとつの部屋は、広々とした空間。
手前には家族で食事をするダイニングテーブルがあり、奥にはテレビを見たり寛いだりするソファも並ぶ一方で、一角にはお子さんの学習机も置かれている。

さまざまな要素が、高い天井の大きな部屋の中で、おおらかに混じり合っていた。

無印良品のスタッキングシェルフがある部屋
二階にある林さん一家のリビングは、広々として天井が高く開放的。日中は陽が入り、明るく気持ちが良い。

窓際の壁には『スタッキング シェルフ』が横に長く設置され、その上には小さなだるまや民芸品がずらり。
それに混じって、紙粘土や折り紙でつくられた生き物のオブジェがいくつも並べられていた。聞けば、それらは小学校一年生(取材当時)の息子さんによるものだそう。

ダイニングテーブルが置かれた一角にも、いろいろな作家のアート作品に混じって、息子さんがキャンプに行った思い出を描いたものや、娘さんが二歳のときの絵もフレームに収まり、ダイニングの壁を彩っている。

無印良品のテーブルやTHONETなどの椅子がある部屋
ダイニングテーブルの周りには、お気に入りの椅子が並ぶ。手前左は無印良品とTHONETの共同デザインで出したブナ材曲げ木チェア(この網座は終売品)。
無印良品の木製ブラインド
リビングの窓には、両親が二階で住んでいた頃に無印良品でオーダーし、そのまま使い続けている木製ブラインドが下がる。
木端でできた壁に付けられる家具
ピアノの上には、アクリルフレームに入ったお子さんの絵。木端の壁に付けられる家具の上にも、手づくりの立体作品が。
無印良品の後ろが透けないアクリルコレクションボックス
ミニサイズの作品は、『後ろが透けない アクリル コレクションボックス』を横置きにして。

お子さんの創作欲を頼もしく見守っているのは、林さんだけではないという。

「息子はつくることと生き物が大好きで、よくいろいろなものを創作しては見せてくれるんです。人形作家の長兄も一緒に遊びながらいろいろ教えてくれているみたいで、最近は骨格を意識して生き物の造形をつくるようになりました。水彩画を描くのが好きな父も、息子に色の出しかたや塗りかたを教えてくれていて。
子どもたちの作品でいいなと思ったものは、できるだけ飾るようにしています。次々に新作を生み出すので、すべては飾れないんですけどね」

おじいちゃんから水彩を習う男の子
三世代がひとつ屋根の下でくらす。色の出しかたは、おじいちゃんから教わる。(写真は林さん提供)
水彩を描く子ども
子どもたちの作品は、できるだけ飾るようにしているという。(写真は林さん提供)
無印良品の木製デスクキャビネット上置きセット
林さんが幼い頃からリビングの一角に佇むピアノには、さまざまな作品と福缶の縁起物。奥に見える紙バッグの絵は、林さんの父親が孫のために描いたもの。そして、ピアノの脇にある学習机は、使い勝手の良さと削ぎ落とされたデザイン、そして価格にも納得したという『木製デスク キャビネット上置きセット』。椅子は、無印良品でも一部取り扱いのある STOKKE のトリップトラップを組み合わせた。
無印良品の木製デスクキャビネット上置きセットとLEDアルミアームライト
オーク無垢集成材と突板でつくられた学習机は、木肌の味わいが魅力。照明には『LEDアルミアームライト』を置いた。
無印良品の手動式鉛筆削り
『手動式 鉛筆削り』には、お気に入りのシールを貼ってカスタマイズ。
無印良品の再生ポリプロピレン入り小物収納ボックス6段
小物収納には『再生ポリプロピレン入り 小物収納ボックス6段 ホワイトグレー』を活用。こちらにも好きなシールを貼って楽しんでいた。
無印良品のスタッキングシェルフとポリプロピレン小物収納ケースワイド
スタッキングシェルフの下段には、『ポリプロピレン小物収納ケース ワイド』を収めて、引き出し収納に。
無印良品のスライダー付かさばらないポケットホルダー
お子さんのお名前シールを種類別に整理し、収納していたのは『スライダー付 かさばらないポケットホルダー』。「欲しいものをすぐに取り出せるので、べんりで気に入っています」と奥さん。

家族みんなで最も多くの時間を過ごすリビングのあちらこちらには、手づくりの生き物たちが、ところ狭しと並べられていた。
それらが、単に置かれているのではなく、他の民芸品やオブジェに並んで大切に飾られているというのは、つくり手にとって、きっと誇らしいはず。

この空間は、子どもたちに注がれる愛情と、あたたかな眼差しで溢れている。

無印良品の壁に付けられるアクリルディスプレイコの字型
窓際の細い壁にも、お子さんの作品をディスプレイ。
無印良品の壁に付けられるアクリルディスプレイコの字型
作品を飾るホルダーとして使われていたのは、『壁に付けられるアクリルディスプレイ コの字型』。
無印良品のスタッキングシェルフ、やわらかポリエチレンケース、木製ブラインド
窓際には、5×2の『スタッキング シェルフ』が横に二台並べて置かれていた。上には、DIYで無垢材の天板を渡し、飾り棚に。

『スタッキング シェルフ』の中やソファの下には、さまざまなサイズの『やわらかポリエチレン ケース』が収まっていた。
その中身は、子どもたちのおもちゃやぬいぐるみ、シールなど。ケースの一つひとつには、子どもが自ら書いたラベルが貼られ、自分で片付けができるようになっている。


よく見れば、その文字にも成長の跡。

「最初は大人が下書きしたものをなぞっていたのですが、長男は小学生になって、自分で上手に書けるようになったんです」

無印良品のやわらかポリエチレンケース
窓際のスタッキングシェルフに収まっていた『やわらかポリエチレン ケース』には、お子さんの筆でラベリング。リノベーションをきっかけに整理用にケースを買い足し、メンディングテープを貼った上にお子さん自身が中身を書いた。
無印良品のやわらかポリエチレンケース
床置きのものにもラベルが。おもちゃの戻し先が明確になる。
無印良品のやわらかポリエチレンケースとスタッキングシェルフ
シールや紙類は浅いケースに、かさばるものは深いケースに。重いものは深いケースに入れてしまうと子どもが移動できないので、できるだけ小さいものか浅いものに。さまざまな大きさのケースは、中身に合わせて使い分けている。
無印良品のやわらかポリエチレンケース
床置きで重ねられた丸型の『やわらかポリエチレン ケース』には、ぬいぐるみがしまわれていた。

まだ文字を書くことができない頃から、子どもにラベルの文字を書いてもらっていた本当の狙いはきっと、片付けだけではない。
それは、林さんが仕事で大切にしていることに通じている。

「いまは、法人向けに空間の提案をしています。オフィス空間をつくるプロジェクトを多く担当していますが、その時に大切にしているのは “一緒につくる” こと。天板を塗るとか、フローリングにオイルを塗ってもらうとか。なんでもいいので、みんなで一緒に手を動かすことで、クライアントにも従業員のみなさんにも愛着を持ってもらうことが、空間づくりには大切だと思っているんです」

自分ごとにする。それが、愛着を持ち、長くその場を育んでいくことに繋がるという。

無印良品のやわらかポリエチレンケースとソファ
同僚から譲り受けたという革張りシートのソファ(現在は終売)。
無印良品のやわらかポリエチレンケースとソファ
ソファの足元にも、やわらかポリエチレンケースが。ここも、お子さんの筆でラベリング。

そういえば、と教えてくれたのは、林さん夫妻が結婚したばかりの頃のエピソード。
父親の意向で、この空間の柱をモスグリーンからクチナシ色に、家族みんなで塗り直したことがあるという。

「上の方はうまく塗れなくて大変だったよね」と、思い出を振り返る夫婦の会話。
林さん自身もこうして手を動かしながら、空間への愛着を育んできた。

無印良品のスタッキングシェルフと木製ブラインド
広々としたワンルームを開放的に使いつつ、空間の真ん中に背の低いソファで仕切ることで、リビングとダイニングの用途をやわらかに区切っていた。テレビボードは、林さんがDIYでしつらえたもの。スタッキングシェルフの上に渡したものと同じ杉の無垢材とブロックで組んだ。

変えながら、使い続ける。スタッキング シェルフ

無印良品のスタッキングシェルフが置かれた部屋と林さん家族

ご両親の部屋にも、林さんのワークスペースにも、そして家族が集うリビングダイニングにも、共通して置かれていたのは、『スタッキング シェルフ』。
林さんも無印良品の家具の中で最も好きだというが、かつて無印良品で働いていたこともある奥さんにも好きな家具を聞いてみると、「スタッキング シェルフですね!」と即答だった。

その魅力を林さんは、どこにでも置けることだと語る。

「好きなところは、シンプルでなんでもはまるところ。グリッドの寸法と板の厚みが絶妙だから、壁一面に置いたり横長に広く設置したりしても、圧迫感があまりないんです。スタッキングシェルフは、製品が誕生してから十九年くらい経つのですが、基本形がほとんど変わっていません。オプションは増えていますけど、ながく変わらずに愛されているってすごいですよね」

無印良品のテーブルを囲む林さん夫妻
リビングのテーブルで思い出を語る林さん夫妻。十年ほど前に一度、ふたりで『スタッキング シェルフ』のミニチュアづくりにも挑戦したそう。「外枠は彼が、チェストは私がつくったんですけど、いざ仕上がったら引き出しが開かなくて、二人でむきになって仕上げたんです」と、奥さんは当時を楽しそうに振り返る。

父親も含めて、林さん一家のみなさんが惚れ込み、場所や使い方を変えながら、愛用している『スタッキング シェルフ』。林さんには、ながく使い続けているからこそ、感じている魅力があった。

「家族が増えたり、子どもが成長したり。そういう変化の中でも、無印良品の製品は、生活にも家の大きさにも合わせてくれる気がしています。
『スタッキング シェルフ』は、特にそういう良さを感じますね。気分転換として模様替えに使うこともできますし、長い目で見たときにも、ライフスタイルに寄り添ってくれるんです。まさにくらしの相棒です!」

無印良品のスタッキングシェルフ
併設するカウンターキッチン側から見たリビングダイニング。窓の採光を遮らない絶妙な高さで、2×5の『スタッキング シェルフ』が二台並んだ。DIYで天板を渡して造作家具のような一体感を持たせ、上を飾り棚に。シェルフへ差し込む収納はホワイトグレーで揃え、壁の色となじませて、広さを出している。
親子三代で愛着を継ぎ、手を加えてきた部屋_lVY8js
壁際の『スタッキング シェルフ』に収められているのはすべて、お子さんのもの。くらしの中心は、子どもの成長。
無印良品のスタッキングシェルフ
父親や自身の本棚と同じように、子どもたちの本棚にも、ぎゅっと本が詰まっていた。本好きなところは三世代、同じだ。
無印良品のスタッキングシェルフ
カウンターの前に置かれたもうひとつの『スタッキング シェルフ』は、基本セットに追加パーツを組み合わせてつくった、4×2の大きさ。一階がウォールナットの落ち着いた色合いを選んだのに対し、二階はほかの家具を含め、オーク材の明るい色味で揃えた。ちなみに、ほかの二部屋と異なり、リビングダイニングの『スタッキング シェルフ』はすべて、高さ二段まで。子どもも手が届くよう、低くしつらえている。

父が書架として蔵書やレコードを並べ、自身が仕事の資料と書籍や漫画を収め、子どもたちがおもちゃや絵本をしまう。
基本的には同じものでありながら、組みかたを変えることで、それぞれがしまいたいものを、しまいたいように収められる。

その懐の深さが、『スタッキング シェルフ』にはあるという。

無印良品のスタッキングシェルフ
『スタッキング シェルフ』に無垢材の天板をあしらったDIYは、こちらにも。その隣、以前に無印良品で取り扱いがあったダストボックスには、おむつなど消耗品を収納。「べんりで好きなんです」と奥さん。
無印良品のスタッキングシェルフ
棚の中に差し込む『スタッキング チェスト』も、中身を変えながら、ながく愛用。下段には、林さんが子どもの頃に読んでいた絵本も並んでいるとか。そんな『スタッキング シェルフ』は、ところどころで突板が剥がれたり、使用感があったり。林さん家族のくらしに、ながく寄り添っていることが姿からも伝わる。
無印良品のフタが選べるダストボックス
『スタッキング シェルフ』の傍らに置かれていたダストボックス(現在は終売)は、キッチンでもごみ箱として使われていた。キッチンは、カウンターもゴミ箱もスチールワゴンもホワイトグレーに統一。壁もこの色に合わせたそう。「これ以上濃くなると暗い印象になってしまうので、できるだけ近似の色になるように調整してもらいました」と林さん。
林さん
建築を学んでいた大学院時代に 無印良品 吉祥寺 でアルバイトをしていたという林さん。働く中で無印良品にインテリアに関わる仕事があると知って入社を希望し、インテリアアドバイザーとして活躍していた。現在は、法人を対象とした空間デザインに関わっている。

リビングダイニングでは、『スタッキング シェルフ』の天面を飾り棚として使っている。
しかしよく見れば、ひとまわり小さい白い板を挟み、『スタッキング シェルフ』と同サイズの杉材を置くというひと工夫が施されていた。

これも長くスタッキングシェルフを使い続け、良さを十分に理解しているからこそ思いついたカスタマイズだ。

「手を加えたり付け足したりしながらアップデートしていくと、さらに愛着と使用感が深まります」

無印良品のダイニングテーブル
さまざまな椅子が差し込まれたダイニングテーブルは、お正月など、年に数回はここに、親戚を含めた家族一同が揃う。
無印良品のダイニングテーブル
ダイニングの壁には、アーティストの作品と同じように、子どもたちが描いた絵が額に入れられ、飾られていた。
マルニ木工によるブナ材のラウンディッシュチェア
マルニ木工によるブナ材のラウンディッシュチェアは、林さんが新品で買った家具の中で、最も古いもの。十年以上愛用しているというが、傷んだり汚れたりしている様子はまったくない。「無印良品のテーブルとも相性がよくて、気に入っています」
オットー・ワーグナーがデザインしたTHONETのヴィンテージ椅子
ダイニングの林さんの指定席は、地方の骨董品屋さんで偶然出会ったという、オットー・ワーグナーがデザインしたTHONETのヴィンテージ。
無印良品の オーク材 ラウンジアームチェア
リビングには『オーク材 ラウンジアームチェア』の姿も。
年季の入ったドアノブ
二階のドアノブも、父の代に手掛けたリノベーションでつくられたものを使い続けている。

リノベーションで空間をきれいに整えたり、インテリアを選んで配置したりするだけでなく、家族みんなで空間をつくり、子どもたちの成長を愛しみ、思い出を重ねながら、中身も含めて「家」を育んできた、林さん一家。
家というくらしの器はそのままに、使い方や中身を柔軟に変えて、大切に使い続ける。
そのあり方は、親子三代がそれぞれの方法で愛用するスタッキングシェルフにも、どこか通じるものがあった。

家も人も、ともに時を重ね、変化する。
林さん一家は、それに寄り添い楽しみながら、きっとこれからも、空間とくらしを更新し続けていく。

「家の中に、おじいちゃん おばあちゃんがいて、おじさんがいて。子どもたちの目には、このくらしがどう映っているんでしょうね。
定期的に手を加え、かたちを変えながら住み続けてきた我が家ですが、子どもたちがもう少し大きくなった頃には、もう一回くらい簡単なリノベーションをするのかな。
どうやって進化させるかは、これから考えたいと思います」

林さん夫妻が合作した、スタッキングシェルフのミニチュア

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