ゆらぎに寄り添う。養生日和
敏感肌の赤みや、マスク荒れへの対処法

2026/01/16
取材と文・山本加奈 撮影・藤井由依
こばとも皮膚科院長。医学博士。同志社大学アンチエイジングセンター研究員。日本医科大学卒業後、名古屋大学皮膚科入局。博士課程在学中に米ノースウェスタン大学に留学し、帰国後クリニック勤務を経て、2024年にこばとも皮膚科開業。専門医の観点から美容に関する正しい知識の発信を行い、『すっぴん肌が好きになる 肌トラブル大全(WAVE出版)』『キレイを育てる 美肌栄養事典(主婦の友社)』など著書多数。
美容液の重ねづけに要注意。敏感肌にはシンプルケアを
冬に悪化しやすい肌荒れの代表は、ほてり感やピリッとした刺激を伴う赤み。寒暖差が原因の一つとされ、「特に気温の低い屋外からあたたかい室内に入ると、赤みが悪化しやすくなる」と小林智子さん。
「いわゆる“赤ら顔”と言って、敏感肌の方が発症しやすい傾向にあります。肌が敏感になる原因は花粉などもあるのですが、最近多いのが化粧品の成分。
若年層を中心に韓国コスメが注目を集めていますが、韓国の美容液には有用成分が複数入っているものが多く、適切に使用すれば有効なのですが、刺激になりうるリスクも高いんです。
特に敏感肌や肌の赤みを助長する要因として、複数の美容液を重ねて使うケース。美容液をつけるという行為自体も摩擦になるので、重ね塗りには気をつけてください。
肌が敏感になっていたり、赤みを感じたら、できるだけシンプルなスキンケアを心がけましょう。
「メイクをしている場合は、まずクレンジングで汚れを落とし、泡の洗顔料でやさしく洗顔。敏感肌は、洗顔料のpHによっては赤みが出やすいことがあり、肌と同じ弱酸性のものがおすすめです」

肌が敏感になっていると、化粧水が刺激となり、ピリッとする場合も。
「そんなときは、乳液からスキンケアをはじめ、乾燥が気になる部分にだけクリームをプラスして保湿してみてください」
赤みが長引く場合は、皮膚疾患の可能性もあるため、早めに皮膚科を受診しましょう。
肌バリアを回復し、マスク荒れを改善
冬は、マスクをつける機会が増え、それが原因となる肌トラブルも増えます。皮膚に赤みがでたり、かゆみを伴ったりする症状が一般的ですが、対処法は赤みや敏感肌と同じで、シンプルなスキンケアの実践です。
「湿度が高くなったマスク内は、赤ちゃんのおむつかぶれと同じで、肌のバリアが低下しやすくなることで、炎症が起こりやすい状態なのです」
ポイントは、保湿で肌バリアを高めること。洗顔時は洗顔料が残らないようにしっかりすすぎ、肌をこすらないようにやさしく水分を拭き取り、シンプルな保湿で様子をみましょう。

「肌バリアのサポートにおすすめの成分はセラミド。
ただ、セラミド入りのクリームをオイリー肌の方や、ニキビができやすい方がたっぷり塗ると逆効果になることもあるので、様子を見ながら、アイクリームやワセリンで乾燥しやすいところを部分的に保湿すると良いでしょう」。
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