ゆらぎに寄り添う。養生日和
くすみやすい冬の肌に。ターンオーバーを整えるコツ

2026/02/03
取材と文・山本加奈 撮影・藤井由依
こばとも皮膚科院長。医学博士。同志社大学アンチエイジングセンター研究員。日本医科大学卒業後、名古屋大学皮膚科入局。博士課程在学中に米ノースウェスタン大学に留学し、帰国後クリニック勤務を経て、2024年にこばとも皮膚科開業。専門医の観点から美容に関する正しい知識の発信を行い、『すっぴん肌が好きになる 肌トラブル大全(WAVE出版)』『キレイを育てる 美肌栄養事典(主婦の友社)』など著書多数。
ターンオーバー低下と乾燥が進む冬の肌
冷え込みが厳しくなる冬は末梢の血流低下により、肌の新陳代謝(ターンオーバー)が低下します。
「くすみといえば、シミをイメージする方が多いかもしれませんが、角質の蓄積が原因になっているケースもあります。ターンオーバーが低下する冬は角質がたまりやすくなり、ゴワつきを感じたり、光をうまく反射できなくなることでくすみが生じるんですよ」と小林智子さん。
また、冬の空気の乾燥もくすみを助長させる要因の一つ。
「乾燥により、肌の水分量が低下すると、キメが荒くなり、光を反射しにくくなることでツヤがないように見えてしまいます。加えて、ターンオーバーの低下で角質が厚くなると、水分を保持しにくい状態になるため、よりくすみやすく、悪化すると踵のひび割れと同じように、肌がガサつく原因にも」
自分に合ったアプローチでくすみをやさしくケア
冬のくすみ対策には、「丁寧な保湿と角質ケアがポイント」と小林さん。
「乳液の上から、保湿成分として定番のセラミド入りのクリームやオイルを重ねるなど、肌の水分が蒸発しないようにしっかり蓋をすることを心がけましょう。
また、最近では肌のターンオーバーを促進し、くすみケアをサポートする成分として、レチノールが注目されています。厚くなってしまった角質にもアプローチでき、毛穴詰まりなどほかのお悩みもケアできるためおすすめですよ」
肌への刺激を気にする人も多いピーリング。実は種類を選べばターンオーバーを整えるのに力強いアイテムの一つだといいます。
「物質的に分厚い角質を剥離するピーリングではなく、皮膚科をはじめ医療機関で受けられるPHA(ポリヒドロキシ酸)などを使用したケミカルピーリングであれば、肌にやさしく、敏感肌の方でも使いやすいのが特長です。定期的に取り入れると、変化を感じられると思いますよ」
体の内側から、ターンオーバーにアプローチするなら小林さんのおすすめ食材はにんじん。
「にんじんに多く含まれるビタミンAの一種であるカルテノイドは、ターンオーバー改善をサポートするといわれています。

また、ターンオーバーに影響する血流改善に効果的なのが、ビタミンEと鉄分。ビタミンEはナッツ類やアボカドに、鉄分はプルーンや海苔に多く含まれているため、スキンケアとあわせて、冬は積極的に取り入れてみてください」
年齢が出やすい「手」のケアも冬は抜かりなく
手の甲は、紫外線や乾燥などの刺激を受けやすい部分。顔だけではなく、手のくすみやシミ、シワのケアを冬は重点的に行いたいところ。

「日中はハンドクリームをこまめに塗りなおし、就寝前にはハンドクリームのうえにオイルやワセリンを重ねて、しっかりと保湿しましょう。
特にくすみが気になる方は、前述のレチノールや、皮膚をやわらかかくする尿素が入ったハンドクリームを選ぶと良いでしょう」
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