症状に合わせたお茶選び。漢方で考える花粉症ケア

無印良品 養生日和 花粉症 漢方 お茶

おたより/ゆらぎに寄り添う。養生日和

2026/03/10

季節の移ろいや、年齢を重ねる中で、日々変わりゆく心と体。そんな誰もに訪れる“ゆらぎ”に耳を傾け、健康をサポートし、“感じ良い”暮らしへと導く養生の知恵を、無印良品からお届けします。年々飛散量が増え、つらい症状に悩む人が多い花粉症。今回は薬剤師で漢方生薬ソムリエの織田枝里子さんに、症状別の養生法を教えてもらいました。
取材と文・高浦彩加 撮影・藤井由依
織田枝里子
織田枝里子(薬剤師・漢方生薬ソムリエ)
良品計画 食品部商品開発 お茶担当。総合商社に新卒入社し、過労とストレスで身体を壊したのを機に漢方と出合い、漢方を学ぶために薬学部に再入学。生薬研究室で薬草を栽培しながら研究に励み、漢方や薬草をもっと世の中に広めたいという思いから、現職に至る。

症状に合わせた花粉症ケアを

漢方では、不調に対するアプローチを決める際の指針のひとつとして、『寒熱』という考え方があります。

これは、ざっくり冷えやすい『寒』タイプなのか、ほてりやすい『熱』タイプなのかという二つの軸で体質を捉え、反対の質を補うことで、体のバランスを調整していきます。

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「同じ花粉症でも、『寒』の傾向が強い人は水っぽい鼻水やくしゃみが、『熱』の傾向が強い人は、目の充血や皮膚の赤み、かゆみといった症状が表れやすいといわれています」と織田枝里子さん。

そもそも春は、日中は温かい一方、朝晩が寒いため、どちらのタイプも、上図のような症状が悪化しやすい季節なんだそう。

「花粉症の治療として抗アレルギー薬を服用している方は多いですが、血管を一時的に収縮させることで症状を和らげているため、長期に渡って継続的に服用すると、体の冷えにつながります

薬だけではなく、食事などの養生法も上手に取り入れてケアし、冷えや血流低下を防ぎましょう」

そこで、織田さんがおすすめする簡単な養生法がお茶。生薬や食材には、体を温めるか冷やすかという性質を表す5つの分類(寒・涼・平・温・熱)=五性(ごせい)があり、お茶も素材や製法によってそれぞれ異なる性質を持ちます。

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水っぽい鼻水やくしゃみが出る『寒』の傾向が強い人は『温』のお茶を。目の充血や皮膚の赤み、かゆみが出る『熱』の傾向が強い人は、『寒』や『涼』のお茶を選ぶのがおすすめ。

「例えば、同じ茶葉でも、乾燥させた緑茶は熱を冷ます方向に、発酵させた紅茶や焙煎したほうじ茶は、あたためる方向に作用します。素材としては、韃靼そば茶やミントティーはかゆみや目の周りの腫れが出やすい方に◎

疲れやすい時代に。休み上手になるための暮らしの工夫_57vixi

まずは自分の体を観察し、どちらに傾いているのか、どの症状が一番強いのかを確認して、自分の状態に合ったお茶を取り入れてみてください」。

香りの力で、上半身の熱を冷ます

ただ、『寒熱』はあくまでもざっくりとした分け方で、人によっては、上半身はほてりやすく、下半身は冷えやすいといったタイプも。

「熱の偏りが起きている状態を寒熱錯雑といい、特に上熱下寒は女性に多いと言われています。こういったタイプの方は、症状に合わせたタイプのお茶に加えて、アロマやお香といった香りのアイテムを活用してみてください」

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スーッと爽快感のある柑橘やミントの香りを焚くことで、寒熱のバランスを整えることができますよ」

漢方の知恵を借りて、つらい花粉症を少しでも楽に乗り切りましょう。

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